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大阪維新の会“君が代起立条例”可決
「時代の転換点」どころか「時代の逆行」
橋下知事率いる大阪維新の会。国旗国歌条例の可決を大きな時代の転換点と語っていますが…
むしろ時代を大きく逆戻りさせる行為です。橋下知事は「国歌の起立斉唱だけが問題ではなく、職務命令に組織の一員である教員が従うという当然のことをやらなければならない」といいますが、まさに職務命令一つで教える内容すべてを支配した時代がありました。戦前戦中の教育です。一見効率が良さそうに見えますが、実は大きな目で見ると国民の豊かな成長発展を奪うのだという反省の上に今の教育は形成されています。
完全な教育を指示できるものなどいない
また、「このように教えろ!」と指示を出す人間がもしも人格的にも勉学的にも優れた人間でなかったらどうなるでしょう。だいたいの場合、この国をここまで陥れている政治家や高級役人がその立場に立つのではありませんか…
そんな人たちに教育の内容は全て私に従えと言われて、誰が従うというのでしょうか。
完璧な教師など正直いっていません。ただ、そのかわりいろんな個性をもった教師ならいます。そのいろんな個性を持った教師達がお互いの利点を学び、弱点を克服し合う…こうした営みが一つの学校で一生懸命行われてこそ、その学校全体を通じて教育が完成していきます。
日の丸君が代の強制とは橋下知事がいうように日の丸君が代に限った話ではなく、教育全体を誰かが支配する方向への一里塚です。教育を「維新」するように見えて、まさに明治維新の時代に教育を引き戻すような、政治による愚かな教育への介入なのです。
そもそも維新の会て
そもそも橋下知事自身、弁護士らしからぬ服装で法廷に出て話題をさらっていた個性派弁護士だったはず…法廷に茶髪でジーパン姿をみせていた人が、逆に教師・生徒の個性を奪うような政治をすすめるほど醜い政治はありません。
だいたい大阪維新の会といえば、聞こえはいいのですが、実はほとんどが自民党の議員ですよね。たしか9割…これが正体です。自民党の立場が悪くなったので橋下知事の任期にあやかって看板をかけかえるような人たち…この人たちに教師は組織の一員として我々に従え!なんて言われている訳です。
志位和夫委員長は以前の演説で「維新の会」ではなく、「保身の会」だっていってましたっけね。
(11.6.4)
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