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「日本が生きて行く道は軍事政権をつくること」

 みなさんご存知のように石原都知事の6/20の発言であって、もちろん私の言葉ではありません。こんな人都知事でいいのですか?

ハッキリ言うから好き!

 ↑といって、石原氏を評価する人ももうちょっと考えなくてはならなくなりました。
 保守体制と闘って国民の言いたいことを社会に訴えてくれるならいいんです。私だって支持します。しかし彼が今回「ハッキリ」言った内容といえば「日本は核持たなきゃだめですよ。待たなきゃ一人前に扱われない」「日本が生きて行く道は軍事政権をつくること」「徴兵制もやったらいい」ですからね。

どこかの国に攻められる?

 石原都知事は軍事政権をつくることの理由として、「そうでなければ日本はどこかの属国になる」としました。徴兵制もそのためです。軍事政権をつくらないとどこかに攻められるぞ!と…
 しかしですよ。そういう国があるとすれば、攻めるなら今じゃありませんか。
 未曾有の大災害のさなか、政府は災害救助、復興におおわらわ。自衛隊は10万人が被災地支援に出向いていました。攻めるなら今です!

属国にはすでになっています

 しかし、どこの国も攻めてきませんでした。この事実一つをとっても日本がどこかの国に攻められるというのは、軍事産業で儲けている巨大企業によるまやかしにしかすぎないのです。まあ、石原都知事はそれに踊らされた役者か、将棋の駒でしかないのです。
 だいたい、どこかの国の属国になるぞ!と脅していますが、すでに日本はアメリカの属国なりさがっているではありませんか。
 買っても日本の陸地では使えない戦車や、敵地で落とすはずのクラスター爆弾なんてのも買わされていました。空母を持っていなきゃ意味のない(=アメリカの空母艦隊のための)護衛艦もつくらされています。これ以上の日本の軍事化はアメリカの鉄砲玉のような存在としての政権になるだけですね。

お前らは何かを言いたくないのか!

 でも実は、一番気になったのは石原都知事よりも報道したANNニュースのコメントでした。
 まあ、報道しただけ立派なのかもしれませんが、発言の内容を伝えたあとに「反核団体をはじめ、各方面から批判を浴びそうです」といったのです。
 本当に下品な文章で恐縮なのですが、オホン…「お前らは批判しないのか!?」といいたいわけです。賛否両論ある議論ならまだわかります。しかしですよ、こと日本の平和主義についてここまで踏みにじった都知事の発言を、いったいどうしてマスコミが批判しないでいられるのですか。日本のジャーナリズムの真価が問われる問題です。
(11.6.26)
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