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原田あきら
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小中学校の放射線量調査が着々と進んでいます。

小中学校、保育園の給食材の原産地公表も決定!

 杉並区が決断した小中学校、保育園、幼稚園の放射線量測定。着々と結果が公表されていますので報告します。
http://www2.city.suginami.tokyo.jp/news/detail/11451/kuukan_sokuteikekka_h230712_2.pdf
 杉並区はやはり、比較的落ち着いた放射線量であることが伺いしれます。

給食材の原産地公表

 さらに杉並区は給食材の原産地公表も実施すると発表しました。これは重要です。この間、保護者の声を聞くと不安が募っていました。党区議団はこの間の区長申し入れで、一部の学校では行われていた給食材の原産地公表を求めていました。

問題があったときの速やかな対応が重要

 ただし、いずれも今後の課題も伴う決定だと思います。
 放射線量測定では今後、もしも高い値が出たときの土壌改良等の予算措置が必要です。非常に高いとは言えないが比較的高い値が出たというときの対処方法も区として示さなければならないと思います。
 給食材の原産地公表では、すでに給食材に茨城県産、千葉県産の食材が含まれているのが実態で、それにたいしての保護者の苦情や意見にたいする対処の仕方は現場任せにしてはなりません。区に相談員の配置など区がしかるべき対応をとる必要があるでしょう。
 栄養士さん達からは、出来る限り原発被災地以外の食材を使いたいがルートも予算もないという声を聞いています。こうした現場の声に区がどう応えるかが注目されます。

保育園での弁当持参について

 ここまで放射線量調査について推進の立場を示してきましたが、あえて保護者のみなさんからの批判を受けるような主張もしたいとおもいます。
 それはお弁当や水筒の持参についてです。これについては私はやみくもに弁当、水筒持参を認めろという立場に立たないことを明らかにしたいと思います。この間、保護者の方々から弁当持参についていくつかの意見をもらいました。その危惧は当然と言えます。それと同時に保育園等での聞き取りも進めてきました。保育園からは、どの子がどのお弁当なのか、食中毒にも配慮しながら提供できるのかという心配の声。そして、その子だけ給食とは違うものを提供するということに抵抗があるという現場の声には考えさせられました。あの子だけどうして?という周囲の子どもの声、逆に自分だけどうして?という子の反応。そこに保育士のストレスが加われば保育環境にとって著しい被害を与えかねないと判断するものです。

放射線調査を保護者と園のコンセンサスづくりに活かす

 ですから私はまず、保護者と園とのコンセンサスが測られる場が必要だと思います。出来る限り放射能から子どもを守るということが大事であるとともに、その立場によって放射能とは別の被害を作り出すことも出来る限り避けねばなりません。ある保育園では今後どうしていくのか、保育園と保護者がともに考える場をつくり、そのなかで相互理解を深めた事例を聞きました。結果、その園では弁当の持参は行われていません。
 私は弁当の持参についてはどちらの方がいいとは言いません。最終的にはその園と保護者の判断、ある意味で覚悟が必要と思うからです。相互理解さえ形成されれば、どのような方向性でも比較的円滑な保育環境が維持されると思うのです。
 そうした保護者と園の判断、覚悟=コンセンサスづくりにこの間の放射線量調査等が活かされていくと考えます。科学的に今の事態を捉え、放射能汚染を出来る限り食い止めるとともに、それによって別の被害を生んでしまわないために、この間の放射能汚染の実態調査、情報開示がいよいよ役立ってくるのではないでしょうか。
(11.7.12)
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