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“原発事故はチャンス”!?

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 7月2日の九電やらせメールのスクープを飛ばした赤旗にもう一つの重大記事がありました。
 3面に載った「原発利益共同体」という記事です。スクープと言ってもおかしくない凄まじい内容に私は驚きました。

「原子力文化振興財団」

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 原子力を推進するために学校教育機関や報道機関に情報提供を行う団体があります。それが原子力文化振興財団です。その団体がまとめた、原発にたいする世論対策マニュアルともいえる報告書が「原子力PA報告書」です。
【PA=「パブリックアクセプタンス」企業がその社会において活動しやすくなるように、その企業の社会的な理解促進を進めることをさします】
 そこには「停電は困るが、原子力は嫌だと虫のいいことを言っているのが大衆である」と書かれ、国民を蔑視し、その観点を国民の中にも広めようとする狙いがあけすけに語られています。

事故時を利用すべき

 「原子力PA報告書」の「91年報告」には原発事故が起きた際のマニュアルが書かれています。
 「事故時を広報の好機ととらえ、利用すべきだ」「この時とばかり、必要性や安全性の情報を流す」とあります。本当にこのようなことを内部文書でなく、公の文書としてつくっていたのですから、私個人的には彼ら(原発利益共同体)というものを甘く見ていました。

彼らの「好機」は今です!

 報告書には「夏でも冬でも電力消費量のピークは話題になる」「必要性広報の絶好機である」と書かれています。事故が起きてたしかにですね。
 こんな記事を読んでから電車のつり革広告がすごく気になりました。
 
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なんだか節電を訴えているようです。
 
 
 
 
 
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 「前例のない電力不足」
 「ご迷惑をおかけします」
 「すべての人の暮らし…」
 なんだか穏やかじゃありませんね。
 さらに読むと…
 
 
 
 
 
 
 
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「復興へとつながっている」
「この危機を乗り越えるために…」
「ご理解とご協力を…」
 
 はて、どこかのマニュアルに書かれていたようなことが…
 これが「PA」というやつでしょうか。
(11.7.24)
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