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教科書採択
8月10日に決定!
おととい教育委員会が開かれ、やっと教科書採択の日程が決定しました。
杉並区では6年前、戦争を美化し、国家に従順な国民をつくる狙いを明確にする「新しい歴史教科書をつくる会」の歴史教科書が採択されてしまいました。
教育問題というより政治問題
つくる会教科書問題は教育問題というより、政治問題に近いのだと思います。
杉並でこの教科書が採択される2年前。「教育基本法改正促進委員会」という団体の設立総会において当時、民主党議員(西村真吾衆院議院)は「お国のために命を投げ出しても構わない日本人を生み出す。」とあけすけに教育基本法改悪の政治的狙いを語りました。
こうした人達によって「つくる会」教科書運動というものはつくられてきたのです。
内部抗争を繰り返す
「つくる会」は'06年に分裂しました。扶桑社が「つくる会」と絶縁したため、'10年度から自由社によって「つくる会」教科書は出版されます。
一方、分裂したグループは「日本教育再生機構」などを結成し、こちらの方は扶桑の子会社として設立された育鵬社から教科書を発行しています。内部抗争で分裂するような団体がどんな教科書をつくるというのか…
歴史に神話を混ぜ込む
つくる会教科書は戦争美化の教科書と指摘され、日本の侵略戦争は「アジアの人々に独立への夢と希望を与えた」という本文が引用されます。その侵略戦争を遂行した天皇制についても擁護というか復活を企図するような狙いが見え隠れします。今回の自由社版なんて歴史教科書にもかかわらずアマテラスオオミカミが登場し、「天皇の祖先とされています」などと記述されます。歴史教科書といえるのか疑問です。
現在、小学校3年生が使うことになる
4年に一度の教科書採択。この影響を受けるのは現在中学生の子がいる家庭ではありません。実は現在小学校3年生以上の子どもたちが中学生に入ったとき3年間使わされるという話なのです。
杉並では歴史の教科書だけが、現場教師や区民から最も評価の低い教科書が採択されてきました。このような不公平な採択を認めない!強い区民の意思を教育委員会に届けましょう!
(11.7.29)
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