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つくる会教科書問題の後始末

 単につくる会系教科書が採択されなかったからよかったという話で終わりにできません。
 今回の教科書採択で大きな問題となっているのが、大蔵委員長の越権的議事運営や、宮坂委員も含めて、個人的な感情や先入観に基づく採択のあり方です。

「平和志向の強いものは避けるべき」?

 宮坂委員は国語の教科書採択において↑こう述べ、井上ひさし氏の作品を名指しで批判しました。もちろん、こうした区民からの強い声があったわけではありません。特異な個人的見解なのです。
 大蔵委員に至っては、委員長職という立場をかなぐり捨てるかのように、いや、むしろ利用して、採択の最初から自らの見解を長々と披露し、露骨な議論の誘導を図りました。
 進め方だけでなく私が印象に残ったのは、少数民族に対する国家の対処の記述に触れ、“どの国でも少数民族は迫害を受けているのだから、日本の少数民族へのひどい扱いをことさら書く必要はない”といった見解を披露した議論です…他国もやっているのだから、特に反省させるような記述は不要という認識にはあいた口がふさがりません。
 これには教育長もたまらず、委員長らの意見に対し異論や違和感を表明していましたがそうしたやり取りも印象に残りましたね。

こんな教育委員に誰がした!?

 さて、今回指摘したい最大の問題は、こんな教育委員に誰がした?って言う問題です。もちろん山田宏前区長がこの二人を任命したわけなのですが、実はこの任命については議会で同意するかどうかが問われることになっています。
 私がこの際、ハッキリと問題を指摘したいのは公明党です。平和の党を自称する公明党ですが、実はこの杉並では「平和志向の強いものは避けるべき」とした宮坂氏や戦争の美化に努める大蔵氏を杉並区議会公明党が任命同意しています。
 もちろん、自民や民主の同意も許しがたいのですが、まあ、日頃この人たちは保守であることを自認するような人達ですから(民主は自覚してないかも…)、まあ、そのようなものだろうと…
 それでも最初公明党は、この二人の任命の賛否には退場して棄権していたのです。ところが二年前でしたかね?賛成した…一体何があったのか…いずれにしてもこの二人の任命に同意した自公民の責任を追及せずにはいられません。
(11.8.18)
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