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11.11議会中継〈3〉

荻窪駅前開発!?

 この10年はひどい緊縮財政が展開されてきましたが、一転開発型の政治が進む雰囲気が漂っています。
 これまではどんなに保育園が足りなくなるぞと警鐘を鳴らしても、すでに大量の特養ホーム待機者が出ているぞと指摘しても、それに対処することなく、貯金の額を増やすのに躍起になり、借金ゼロ政策に税金をつぎ込む…さらには福祉施設などの民間委託で区民サービスの低下を引き起こすなどの行政が展開されてきました。

荻窪駅前に高層ビル?

 田中区長にかわってからは、やみくもな区債の繰り上げ償還は行われなくなりましたし、もちろん減税自治体構想にお金が注ぎ込まれる心配もなくなりました。
 その分、私は以前から指摘してきましたが、百億円レベルの財源が杉並には見出されることになるわけです。実際、今回出された総合計画案には様々な新施策が盛り込まれていますが、それらが合わせて年間百億円くらいの計画だとか。
 しかし、そのなかには荻窪駅周辺整備というものがあります。これが今、議会でも大きな話題となっています。たしかに荻窪駅は南北のいったりきたりが難しいという問題があります。その解消ということであれば問題はないのですが…

高層ビルで若者を惹きつけて?

 しかし、この荻窪駅周辺整備…周辺を整備するという言葉からでは読み取りにくい思惑が働いている節がみられます。
 基本構想審議会では、メンバーが3つの分科会に分けられ議論がすすめられましたが、その第一分科会ではまちづくりについて話し合いが行われました。その議事録などを見ると荻窪を「杉並のへそ」とし、「劇場や文化施設、それに付随してショッピングができるように重層化して魅力的な拠点づくりを」といった意見が飛び交います。
 これに基づいて審議会全体会では、中野や吉祥寺に比べると杉並が「埋没する危険性」という言葉まで。一気に荻窪駅前開発が議題に上がり始めているのです。

大学誘致が災害対策?

 私は「36年間杉並に住んできているが荻窪を杉並の顔と思ったことはないし、それをして駅前開発に巨額の税金をつぎ込むことなど到底区民の理解は得られない」と指摘。そうしたら座長の学者は「私は60年以上住んでいるんだ」と反論にならない反論を展開…中野のように大学を誘致すれば学生が震災時に救援を手伝ってくれると唐突な持論を披露していました。これには多くの委員が荻窪駅前開発の理由としては説得力の不足を感じたのではないでしょうか。

駅前開発よりも地域ごとの福祉充実を!

 はたして駅前が栄えることが住宅都市として魅力的なまちになるということなのでしょうか。私が考える良好な住宅都市とは、駅に接続した地域でなくとも地域ごとに福祉施設や小中学校が点在し、そうした拠点の下に商店街も栄え、老若男女が集いお祭りなんかも盛り上がる…そんなまちです。
 区民サービスの低下を引き起こす区施設の統廃合や民間委託などの方針は山田区長の時と同じように、あるいはさらに酷いスピードで行われる危険性が出てきました。
 巨大開発のために地域ごとの区民サービスが低下する…そんな基本構想や総合計画にしていいのかが問われます。
(11.11.27)
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