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11.11議会中継〈4〉

明日とうとう南伊豆健康学園廃止条例を審議

 いよいよ健康学園廃止条例や学校希望制廃止を求める陳情のかかる重要な文教委員会が明日に迫りました。
 杉並区が全国に誇る教育施設「南伊豆健康学園」。山田前区長と教育委員会が予算削減のために10年も前から潰そうと躍起になっていました。しかし、現役生やその保護者、専門家に多くの卒業生が反対を訴えて存続されてきました。

意味不明の杉並版事業仕分け

 この健康学園に重大な岐路をもたらしたのは、田中区長が誕生してから4ヶ月後の11月、田中新区政の目玉として打ち出された杉並版事業仕分けでした。外部監査人が杉並区の問題事業を仕分けするとして開かれましたが、これが本当におかしな内容でした。なぜなら、そもそも仕分け対象が監査人によって決められるのではなく、区から提示されていたという点。区がなくしたい事業を外部監査に仕分けさせるという、平たく言えばそんな内容だったのです。

まともな資料も見ないまま「時代遅れ」とレッテル

 外部監査人は保護者からあらかじめ提示された資料に目を通すこともなく、特に教育に深い知識を持っているわけでもなく、“自分はこの件に関しては専門外”とか“区の資料が不十分で検証できない”といいながら南伊豆健康学園を廃止せよと判断を下しました。ある委員はいまどき転地療養なんて時代遅れとも言い放ち、傍聴していた母親はあまりにむごい議論に涙ぐんでいました。

薬を服用せずにぜん息が止まる

 健康学園は奇跡です。入園後、一カ月もすれば喘息の発作が止まり、薬を服用せずとも大丈夫になり、治って帰る子もいるほどの成果を誇ります。肥満は解消され、身体的な特徴をせめられ傷ついた心も、自信を取り戻して復帰できるほどに回復します。
 卒業生ではいろいろな場で活躍する人がいます。そういえば今度の12月17日にはセシオン杉並で、格闘家の成瀬昌由さんを呼んで健康学園保護者や卒業生の主催で講演会を開くようですね。彼はぜん息だったのかな、肥満だったのかな…それがプロレスラーですからね。
 あ、そういえば結婚式のカメラマンの方がなんと、息子が健康学園に通っていたという学園保護者でした。そこでも健康学園にたいする愛情をきかせてもらったところです。

いったい何が子どもの心身をゆがめているのか

 大量のアレルギー患者を生み出している車社会の大気汚染や、今では将来も約束されなくなった受験競争などストレス教育(ストレスもぜん息の原因の一つと言われています)。これらが子どもの心と体の歪みを引き起こしています。いいかげんに親や教師の指導力不足ばかり問題にするのをやめないと、子どもや社会の将来に重大な傷を負わせることになります。
 健康学園はそうした社会からいわば被害を受けたぜん息や肥満の子などに心身の改善を保障した施設で、これは全国に誇る杉並の宝です。

「代替案」などありえない

 杉並区は健康学園廃止のかわりに杉並区内で代替事業を行うとしていますが、豊かな自然と手厚い大人の見守り、南伊豆の地域の暖かい支援など本当に杉並区内で代替施策など打てるのでしょうか。答えはノーです。区が考えているような区内での施策は新しい施策として重要ですが、それが健康学園の代わりになることはありません。
 明日は、保護者や卒業生らも心配しているその代替案とやらについて詳しく聞いていきますが、私は基本、南伊豆健康学園の存続を訴えて主張を貫いてまいりたいと思います。
(11.11.29)
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