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11.11議会中継〈9〉

ヤバいですよ!総合計画!!

知られざる田中行革論の中身

 超重要な区の基本計画である総合計画について議会で全議員協議会が持たれました。
 といっても、その会議がもたれたのはかなり前なのですが…とりあえず、四定の議会中継はこれでラストとします。

各議員から個性的な質問

 しかし、この全員協議会(全協)はなかなかおもしろかったですよ。
 全協といえば思い出されるのは減税自治体構想の時の全協。各会派がまったくデタラメナ減税自治体構想について天まで持ち上げたあの全協。北朝鮮のように山田区長をアガメタテマツッていましたっけね。それから比べればとても個性的で、区長からすれば一筋縄ではいかない議会を象徴した質疑が展開されました。

行革への質疑多し

 自民党の冨本議員は総合計画の感想として“従来型の「使い道を決めて、あとからお財布がついてくる」的な計画になっている”と。もっとラディカルな(急進的な)行革を打ち出せと迫っていました。これは創新党の佐々木議員も同じでしたね。
 自民党や創新党の行革論からすればまだ足りないというのですが…健康学園の廃止なんて山田前区長だってやらなかったのにそれを一気に独裁的手法でやってしまった田中区長にまだ足りないというのですかね?ほんとだったら山田前区長を引き継いだような独断的政治手法を「男義がある」なんていって賞賛すべきですよね。
 いまでこそ予算には賛成していますが、去年の選挙では闘っていましたから、山田前区長の時のようになんでもかんでも団結!とはいかないらしい…向いてる方向は一緒なのに…まあ、ここらあたりに田中区政の不安定さが見え隠れします。

“施設拡充”は“施設の廃止”でまかなう?

 興味深かったのは区立施設再編整備についての質疑です。冨本議員は単刀直入に指摘しました“区が言う区立施設の再編整備ってのは私達の理解では施設の統廃合ということになる”って。それについて区は否定することもなく、その再編整備を進めるといいました。
 そして民主・社民の市来議員(社民党)が“来年度より全庁的な再編についての議論が始まるそうだが、基本的な姿勢を伺う”という質問をしたのに対し、政策経営部長いわく、“特養ホームも土地から買ったら高くつくが、今ある施設の有効活用や用途変更で大規模な整備ができる”と…何を意味しているかわかりますか?福祉施設の拡充は他の施設の統廃合次第だって言っているのです。

学校や児童館が危ない!

 創新の佐々木議員はさらに単刀直入に言いました。“施設の統廃合といえば目玉は学校でしょう。反対運動とか考えると私も背筋が寒くなりますが、ここに手をつけないとダメ”と。これについても区は否定することはありませんでした。

本当に学校をなくしていいの?

 地域ごとに整備された学校は無くしてしまえば特養や保育園建設にとって、うってつけの土地となります。しかし、地域ごとに整備された少人数での教育というものこそ世界で目指された理想的な教育環境です。幸か不幸か少子化によってそれが目前に迫っている中(おそらく日本の将来を展望する決定打)、せっかくのチャンスを自ら放棄する国の在り方。ほんと10年先さえ見えない人達だと私は思うのです。
 児童館もいくつかは大きな独立施設であり、転用を考えればいろいろ出てきます。しかし、全国に誇った学童保育や教育施設をなげうって、保育園を作ってみました…なんて笑い話にもならないことを本当に進めていいのか。
 これでは山田区長からなにも変わっていません…早急に区民にこの内容を伝え、大きな世論をつくらねばならないと考えています。
(11.12.17)
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