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東電グランド60億円購入について

 時期が時期だけにいろいろと考えてしまう東電グランド問題…
 しかし、時期が時期だけに区民的にはいい結果を得られた!とハッキリ言っちゃいたいと思います。

購入歓迎は不謹慎?

 東電グランド購入について今肯定的な意見を言うと「なんで60億円も東電に出す必要があるんだ」とか「お前も東電側か!」などと言われそうな今日この頃です。しかし、そういう声に押され過ぎて姿勢が変わっては共産党らしくありませんので言っておきますが、党区議団は当初から東電グランドの購入については積極的に区に働きかけてきました。

防災や介護、保育のためには率先して取得!

 そもそも党区議団としては杉並区には大規模な財政力がありながら、財政危機論をかざして民間の大規模空地の取得に積極的でなかったことを問題視してきました。住宅が密集して防災力の低下し続けるまちの在り方に歯止めをかけ、あるいは保育や介護の施設を建てれば区民生活は向上し、経済も回ります。そういうことには積極的に自治体は投資すべきなのです。一般家庭と違って自治体の場合、30年間の起債をたてるなどによって、購入した時の区民だけでなく、そこを利用する数十年の区民で負担を分かち合うことができます。そうすれば負担は決定的に軽くなります。

激安と言えます

 とくに東電グランドは4.3ヘクタール。1ヘクタールは100m×100mです。周囲の住宅街にとって防災に欠かせない巨大空地です。これが民間売却で宅地開発などになれば大変なこと。4ヘクタールの土地など、一度失ったらもう二度と戻ってきやしません。だいたい売ってくれって言っても絶対に売ってくれなかったであろう土地ですから、東電問題のこうした時期ではありますが、区が積極的に購入に動いたことは批判すべきことでなく評価すべきだろうと私は思いますし、言っちゃいます。
 しかも激安です。周囲の地価でみれば百数十億円の広大な土地です。しかし、接道がしっかりしていないことなど勘案して、結果は60億円。坪にして50万円弱。ありえないほどの激安と言えるでしょう。
 まあ、私も問題として指摘しましたが、東電社員議員の影響力は働かなかった結果といえるでしょう。

区の負担は6億前後

 これまでは区民の利用はごくごく限定的だった東電グランド。これからは区民が全日全時間利用可能となります。これは大変貴重な財産を得ました。
 しかもその広さゆえ、広域避難場所としての特典がありますから、国や都から30億円の補助金が見こまれます。さらに都区財政調整という難しい制度があるのですが、この制度によって杉並区には20億円以上の追加支給(?)があるでしょうから、およそ区の負担は6億円前後となります。まあ、国も都も国民の税金で運営されていますから、もうかったあ!って言うわけにはいきませんが、それでも杉並区は大した支出をすることなく貴重な土地を取得する結果となりました。

東電への賠償は別の機会に

 なお、これまで杉並区が負った放射能対策費について東電に賠償させるべき、今回の購入費から差し引くべきという声があります。たしかに。しかし、今回はハッキリ言って手続きや根拠の持たせ方に問題が生じるので機会を分けた方がいいと思います。
 むしろ、賠償は賠償でしっかりと払ってもらうこと、責任の所在を明確にさせることが重要であり、“もののついでに賠償も一緒に”みたいなことにしない方がいいと思いますね。
(12.2.6)
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