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『蟹工船』の「軍艦」と橋下徹

 この前の月曜日に第24回「多喜二祭」の司会をやっていて思ったんです…
 小林多喜二の書いた『蟹工船』は、めちゃくちゃな働かせ方をする浅川監督のやり方に怒りを爆発させた工員(蟹工船はカニをとって船の中で缶詰めにしてしまう工場船)と船員が蜂起して浅川監督をしめあげるまでを丁寧に描きます。

軍隊は国民の味方だと思っていたのに…

 工員、船員らは自分達が占領した蟹工船に近づいてくる軍艦を国民の味方だからと安心して招きいれます。こんなひどい監督を常に国民を守ってくれている軍隊が放っておくはずがないと思い込んで…でも中には不安を抱える奴もいたんです。本当に大丈夫かなって。
 案の定、乗り込んできた軍人の銃口が向けられたのは浅川監督ではなくて工員や船員たちでした。これがラストです。

橋下徹氏を思い出しました

 月曜日に多喜二祭の司会をやっていて思ったんですよね…
 国民の味方だと思わせといて実は敵だったっていう社会装置の存在。この間まではその軍艦の役割にあたるのが民主党だったわけです。財界の操り人形だった自民公明政権にたいして、「国民の暮らしが第一」ていっといて、政権とらせてみたらやっぱり財界の犬だったみたいな。んでもって、このあとは橋下がその役に就こうとしているわけです。
 つまりは、“自民も民主も公務員も、俺が国民にかわって徹底的に叩いてやるぜ!”っていう役まわりです。でも、その橋下も上の方から糸で操られているとしたら…。常に、橋下の銃口はどっちに向けられているのか(悪い政治に向けてなのか、それとも国民に向けてなのか)を見ておかないといけないって思います。

銃口の先を丁寧にみる力

 数キロ先にある軍艦の銃口は、蟹工船のどこを標的にしているのかはわかりません。蟹工船の乗組員たちはもちろん、自分達でなく、悪い浅川監督に向けられているのだと思い込んでいたわけです。
 大阪都構想だとか、小学生の留年制度だとか、よくわからない問題も“きっと私達のことを思ってのこと”とスルーせず、数キロ先の銃口がどちらを向いているのか見きわめるようにして、丁寧に誰への攻撃なのかを見きわめなければなりません。
(12.3.1)
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