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オリンピック決議が杉並区議会で可決…
区議会は一昨日、最終日を終えました。36日間にわたる極めて重要な議会でしたが…
最後はオリンピック決議ですよ。信じられませんね。
社民やみんなの党まで!!
相変わらず自公民が一緒になってオリンピック決議の上程に躍起になっていたわけですが、驚いたのは社民党やみんなの党まで賛同したこと…。
「増税の前にやることがある!」なんて、みんなの党は言ってましたが、オリンピックもその内に入っているんだとすればやっぱりどうしようもない政党の一つでしたね。
社民党の市来議員はインフルエンザでお休みだったのですが、出ていたら賛成していたそうです…社民党の支持者は知っているのであろうか。
区民世論をどう考えているか
さあ、面白いのはここからですよ。私の質疑にたいして提出者がどのように答弁したか。
私は「オリンピックにたいする杉並区民の世論をどのようにとらえているのか?」と聞きました。すると公明党の渡辺富士雄議員が登壇して驚愕の答弁…
「多くの区民が賛成してるものと考える」
いやあ、驚きますでしょ、この感覚。渡辺議員は昨年の311の時に二時間ほどの休憩の後に区議会が開会した時、“こんなことやってる場合か!”怒っていた人ですからね。ほんと、そんなことやってる場合か!ってこっちのセリフですよ。
オリンピックで震災対策が進む?
次に聞いたのは「“五輪より復興では?”という区民の声にどう応えるのか?」という質問。これにたいする答弁もすごい。
“オリンピックで震災対策も復興も進む”
って…はあ?
そういえば、オリンピックを口実に石原都知事や田中区長も“防災のために外郭環状道路を”なんて言っていますがそのことですかね…
あ、さらにそういえば、石原知事は被災地との連携を図るって言って、福島でサッカーするって言ってましたよ。それが「被災地との連携」かよ!って感じです。
「原発事故は収束に向かっている」…
さて、現在福島第一原発で最も収束に向けて苦慮しているのが4号機です。とんでもない量の燃料棒が超不安定な容器と外壁の中に取り出すこともできずに沈んでいます。新しいクレーンをつけて取り出してどこかに移す作業に数年はかかるといわれています。その間にその容器を壊す余震や問題が起きたらおしまいです。収束とはよく言ったものです。
葛飾や江戸川など少なくない区でいまだ高線量ホットスポットが確認されているわけで、ズバリ!「提出者も原発は収束に向かっているという判断か」!?と聞いてみました。
答弁は明瞭です。「収束に向かっていると考えている」…「ホットスポットが見つかれば除染している」とのこと。これきいたら葛飾の人とか怒るでしょうね。都立公園内で一時間に7μシーベルトの高線量が計測されても都は除染しないんですよ。
被災者支援に全力を
そんな東京都に誰が来たがりますかって話です。
まずは震災や原発事故で被災した人たちの生活再建に全力をあげましょうよ。福島の現状は近い将来の都民の姿ですよ。同じように見捨てられるんじゃないかと不安でしょうがありません。
それから4年以内に50%とも言われる大震災に備えた防災対策、耐震補強の抜本的拡大に取り組むこと、また、更なる事故に備えた原発の停止と安全対策の拡充こそ大事。なんてのはいうまでもないはずでしょ。それがいつか実現した時にこそ、国際的な信頼を勝ち取れるってもんです。
こればっかりは黙っていられないので今後も区民に周知徹底を図っていきます。
(12.3.24)
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