原田あきら：学校希望制廃止の報告が文教委員会に出ない！！

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学校希望制廃止の報告が文教委員会に出ない！！

　いやあ、驚きました。昨日の文教委員会…
　全都で初めて学校選択自由制（杉並では「学校希望制」）が廃止されるという重大ニュースがなぜか文教委員会にかけられませんでした。

前回は前代未聞の“委員会お流れ”

　本当は4月6日に開催されるはずだった文教委員会。3月28日の教育委員会（教育委員会は行政の機関であり、文教委員会は議会の機関です）での学校希望制見直しの報告を受けての審議が行われるはずでした。ところが驚き…なんと直前になって一カ月先に延期されてしまったのです。理由は担当課長が出張のため…なんともお粗末な理由ですが。というか、課長の出張で文教委員会が流れるなんて、まあ議会もなめられたものですよね。本当だとしたら…

なんと！今回も議題にない！！！

　ところがもっと驚いたのは、今回の文教委員会にも学校希望制見直しの報告がなかったのです。課長の出張の理由も報告にありませんでした。
　私は「なんで報告事項にあげないのか」と区教委に質問しました。するとこれが意外でした…文教の委員長から「正副委員長で議題はこれでいいと確認した」というのです。つまり、議員サイド自ら、学校希望制の報告や前回のお流れの理由も議題にあげなくていいと了承してきたって言うんです。
　私は「それはもう議会の自殺行為だ！」指摘し、ついでに「私以外の委員のみなさんはこんなこと許せるんですか！？」って聞いてやりました。あとから私もおかしいと思いますってネットのそねさんや松浦議員から言われましたが、議場ではシーンでした。

ハッキリしない区教委

　何があったんですかね。文教委員長は民主党の小川宗次郎議員です。学校希望制の見直しをかねてから表明していた田中区長との関係がいろいろと憶測されるわけです（ちなみに日本共産党区議団は見直しに全面的に賛成＆4年後なんて言ってないでもっと早く廃止しろという立場です）。
　思ったよりも希望制廃止に対する区民の反対が強いのかなあ。だとすれば、それは誤解だから早くなくした方がいいですよと私なら区民にハッキリ言いますがね。ところが区教委は自分たちのやってきたことを反省したくないがゆえに（いや、賛成してきた自公民らに気を使っているのか…）、“学校希望制自体は成功したし、成果を得た。ただその役割を終えただけ”という立場に終始していました。
　ハッキリ言わないと区民も混乱しますよ。「そんなにいいものだったんなら何でなくすんだ！」って…「百害あって一利なし。この10年間の失政でした」と区民に真実を伝えるべきです。
（12.5.9）

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