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原田あきら
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2012.6議会中継<5>

子ども子育て新システム反対の意見書案も上程ならず

 さて、先の大飯原発再稼働撤回を求める意見書案に続いて、新システム問題についても意見書提案を行いました。
 これも自民公明ともに国政では反対の立場に立っていたので意見書提出は「ありえるだろう」との判断で提案しました。

子ども子育て新システムとは?

 なんか問題があるらしいけど実はよく知らない…こういう人がたくさんいると思います。簡単に説明しましょう。
 民主党はかねてから教育でも保育でも「バウチャー制度」を推奨していました。これは、国民が施設を直接選び、そこに国から渡された金券を支払っていくという制度…これによって競争が施設間に生まれて質も良くなり、企業も参入して活性化するっていうんですね。
 しかし、行政が責任をもたねばならない保育が、企業の金儲けの世界に放り込まれるわけで、行政の保育に対する責任放棄に直結します。

突然廃園しても区に文句を言えない

 たとえば企業経営の保育園がある日、経営難で事業を放り出して次の日から預ける先がなくなっても、「区の責任ではなく、利用者と業者との間で解決してください」と冷たくあしらわれてしまうのです。
 さらには幼保一体化というと聞こえはいいのですが簡単な話ではありません。5時間程の短時間しか園にいない幼稚園児と、最大で12時間を園で過ごす保育園児とが一緒に幼児教育を受ける現場…その実態を考慮しない、デタラメな「改革」が行われようとしているのです。

各会派が反対。ネットも意見書提出に反対!

 自民公明もこの間、国会で「企業参入による質の低下」「待機児童解消につながらない」など問題視してきました。それを受けて私は、京都市議会で自公共の賛成で採決された意見書を手本に案をつくりました。
 しかし、当日は共産以外の全会派が反対しました。
 自民、公明の主な反対理由は「先行きがわからない」というものでした。三党合意の絡みもあるのでしょうか。わからないのはこちらの方です。
 驚いたのは生活者ネットワークの対応です。「考えるところがあるので…」反対とのこと。どうもネットは子ども子育て新システム(そのうちの幼保一体化に)賛成なのだそうです。生活者の目線とはまったく違うところから始まったこの議論にどうして乗れるのか相当理解に苦しみますが、同じ会派のみどりの未来は反対だそうですのでこれまた大変です。

真システムの必要性

 とりあえず、全保連のわかりやすいチラシを貼っておきます→【http://www.hoiku-zenhoren.org/news/data1/image/120302-172652-bill201203.pdf
 こうしたそれぞれの施策を区民がよく知ることができる社会、さらにそれに対する議員の姿勢を区民が選挙の参考にできるような社会…そんな社会の“真”システムこそ必要と感じました。
(12.6.25)
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