<<
戻る
2012.9議会中継!<1>
田中良杉並区長が税と社会保障の一体改革批判!
いやあ、「杉並の勇気」(田中区長の選挙時のキャッチフレーズ)を見せましたね。
第一回定例議会初日。
三党合意は国民との合意形成が不十分!と区長
一般質問において共産党の金子けんたろう区議の質問に答えて田中区長は“税と社会保障の一体改革自体を問題とは思っていない”と前置きしつつ、“あるべき福祉国家像などについての国民的な議論と合意形成が必要”とし、続けて
“この間の経緯を見て増税についての合意形成が不十分”
との認識を示しました。
ヤジを飛ばしていた自公民がシーン
金子議員は自公民の三党合意の在り方について辛辣に批判。社会保障のための増税と言いながら、ちゃっかりと関連法案のなかの税法附則18条2項に「成長戦略」を口実にした大型公共事業に税金をつぎ込む内容が盛り込まれているなどメチャクチャな実態を暴露しました。すると自公民からは「もっと附則について勉強して」とか「志位さんかよ」(これはヤジなのか…)などヤジが一気に飛びました。
ところがです。そのヤジも田中区長の答弁で「シーン」となりました。田中区長がかなりハッキリと国民的合意形成は図られていないと指摘したからです。
「注視」してないで国にハッキリNO!と
民主党として活動してきた田中区長が、民主党政権のやり方にここまでハッキリ言ったのは重要です。しかも三党合意を行った自民、公明、民主がオール与党化していますから、そこで税と社会保障の一体改革について手続き上の問題を批判したのは極めて重要な答弁です。民主系首長としてここまでの答弁をしたのは23区でどれだけいるか…私は思わず「よし!」と声を上げました。
田中区長はこれまで“増税をするならその税金を何に使っていくのかなど合意形成が不可欠”と言ってきました。であれば、合意形成ができていないと判断した以上、国に増税は許されないと指摘せざるを得ないのではないでしょうか。第三回定例議会、通称決算議会といわれる一カ月…今後の議論が楽しみです。
(12.9.5)
<<
戻る
杉並区成田東4-5-14
TEL 3391-0977
Copyright(c)2004,AKIRA HARADA
本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。