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2012.9議会中継!<6>

第三回定例議会閉会の賛否に注目!

 ぞうきんしぼり発言でいよいよ党区議団と田中区政の対決点が鮮明になってしまった議会でした。

田中区長の優れた発言

 田中区政については当初の、つくる会教科書不採択につながるバランスのとれた教育委員の選任、普通教室の冷房化、学校希望制の見直し方針、認可保育園や特養ホーム建設の明言など私なんかはかなり前向きな評価をもって質疑に臨んでいたものです。当時の文章なんか(例えば11.5.20付けの記事とか)読み返すとかなり好印象な文章になっています。
 その後も“区民福祉の向上が自治体の本旨。行財政運営が自治体の本旨となってはならない”など名言が飛び出していましたが…

計画が追い付いていない…

 ところがその後の計画が、そうした優れた発言に追い付いていません。
 認可保育園も3年で4園程度(今年度は計画とん挫…)の規模、特養ホーム建設も掲げた小さな目標すらも達成していないのに、だいたい順調と強弁する始末。南伊豆健康学園廃止や学校統廃合は進めるし、今後さらに福祉施設を削減するっていうし、いったい“行財政運営が自治体の本旨となってはならない”て発言はどこに行ったのか。

創新党や減税基金条例廃止反対会派が決算に賛成

 さて、こうした田中区政初の決算審議。驚いたのは創新党らの賛否です。あれだけ放漫財政になる危険性とか財政健全化へのやる気が感じられないみたいに攻めまくっていた創新杉並や、減税基金条例廃止に反対して、自民党との共同会派を抜け出した岩田いくま議員や藤本なおや議員がですね、決算を見て、“適切な運営が行われている”と賛成したのです…これには驚きました。まるで山田前区政並みに行革も財政運営の“絞り”もしっかりやっているねとお墨付きを頂いたような形です。
 厳しい財政運営の区民への押し付けは区民福祉向上と矛盾すると指摘する私に対し、副区長が“そんなことはありません!”と強く抗議してきましたが、結局創新党や自民区政クラブのこうした賛成論拠をみると“何をかいわんや”といったところでしょう。

革新系の動きも様々

 まあ、何が革新で何が保守なのかわかりませんが、いわゆる革新系(共産、生活者ネット・みどり、無所属区民派など)の賛否も興味深いものがありました。
 一番注目していたのは無所属区民派。田中区政への是是非非的立場をこの間色濃くしていましたが、まさにその立場で決算には反対しました。意見開陳は新城さんでしたが、組み立てや内容も私のと似ていたので親近感湧きましたね。

みどりの未来内で賛否分裂

 ついで生活者ネット・みどりは今回も議場を沸かせました。もともと山田区政のときも予算に賛成するネットと、完全反山田だったみどりの未来がくっつきましたから(この野合は当時の経緯でいたしかたないものがあります。詳しくは11.5.25付けの記事)、毎回会派内で賛否が分かれて大変なのですが、ネットが賛成、あとみどりの未来のすぐろ奈緒議員が賛成しました。とくにすぐろ議員は予算に反対していたのをくつがえしての賛成で、放射能対策や電力購入の自由化などを評価しての判断のようです。しかし、みどりの未来のもう一人である奥山たえこ議員が反対したものですから、議場は沸きました。みどりの未来は来年国政に挑戦するそうですが、区政レベルで割れていて国政で大丈夫なのか気になります。川田龍平議員のときもすぐ割れましたからね…。

情報の共有、討論が必要と感じる

 堀部やすし議員は共産党区議団とは全く反対の理由で反対。“今までのようなやり方ではぞうきんを絞って水は出ない”と言った区に対し、もっと水は出るはずだと迫り、創新党以上に田中区政の財政運営を厳しく指弾していました。
 堀部議員は立場や方向性は違いますが、議会に対して真面目に対峙する姿勢は好感が持てます。こうした様々な会派議員がさらに情報の共有、討論を行っていく必要を感じました。もちろん、その討論のベースは区民の意見・要求になりますがね。
(12.10.7)
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