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2013年の幕開けに際し、ご挨拶申し上げます

 2013年の新しい年が幕を開けました。
 昨年は衆院選と都知事選が重なり、慌ただしい年末となりましたが、そこで頂いた多くのご指導ご支援をしっかりと受け止めて、今後の区政刷新、国政刷新のために活かして参ります。

国民は引き続き変化を求めている

 昨年の選挙結果からわかることは国民が自民党に戻りたいと思ったわけではないということです。自民党は確かに圧勝しましたが、得票自体は前回大敗を喫した時の得票をさらに220万票下回りました。引き続き国民は自民党への厳しい審判を突きつけているのです。
 維新の党が伸ばしたのもその流れです。ちなみに維新は1200万票を獲得しています。自民党が1600万票であることを考えるとものすごい得票です。ただし、自民党よりも危険と言われる維新ですが、国民がそのことを知った上で維新に投票したわけでなく、“なんとなく自民党にも戻りたくないから”というのが実態でしょう。“維新も危なっかしいところがある”というのは多くの国民の認識です。
 こうした選挙結果を考えると、引き続き変化をもとめる国民の意思は極めて巨大な規模で渦巻いていると言えます。

根底には国民の苦難がある

 この変化を求める巨大な意志はどこから生まれているのか。そこには国民生活の疲弊と将来への失望があります。
 国民健康保険料はあがり続け、かといって医療は抑制を強いられる。介護も保険料が来年また上がりますがどんどん質の低下を押し付けられるばかり、保育はまったくニーズに追いつかない…雇用がすさんで購買力は冷え込み、自殺や鬱病の増加など国民の心のすさみも看過できないところまで来ています。過酷と言えるほどの徴税が行われながら、まったくこうした問題が解決せず、さらに税金が足りないと消費税が増税される…こうした社会の実態にこそ、政治の変化を求める最大の要因があるのではないでしょうか。

怒りの矛先の統一

 しかしマスコミや政治家は、官僚が悪いとか政党の組み合わせがどうとか、枝葉のようないろいろな問題をとりあげ、あるいは茶番劇を描き出して国民の怒りの矛先を様々な方向にずらしています。ときには、高齢者と青年層の対立、サラリーマンと公務員の対立などなど国民同士の対立をも巧みに(強引に?)作り出したりしています。
 こういう対立状況をみると一見、国民一丸となって今の悪政と闘うのは難しいと思われがちですが、「原子力ムラ」という概念の国民的な発掘や、財界・アメリカの横暴に対する批判の高まりをみると、水面下でその怒りが渦を巻いています。道筋さえつくれば、それが一筋となって吹き出すこともありえます。「怒りの矛先の統一」は国民の意識次第であり得ます。その探求こそ今の政治の醍醐味です。

国の悪政に対する自治体の役割

 いま、増税負担増と福祉切り捨ての悪政にあって、地方政治の防波堤としての役割が重要になっています。ところが杉並区の田中区政は悪政からの防波堤になるどころか、逆に国の悪政と一緒になって痛みを区民に押し付けようとしています。
 昨年の区議会で、自民党の「やはり、福祉分野についての保育園、児童館、ゆうゆう館などの施設がわが区ではたいへん多いと考えておるんです」という指摘に対して、区は「これからの行革というのは…かなり乾いた雑巾をしぼるような作業」「どこがそのポイント、重点かと申しませば、やっぱり福祉分野」と答弁しています。国と一緒になってさらなる緊縮財政を区民に押し付けようとしているわけです。
 本来ならですよ、「悪政による区民の暮らしの痛みをカバーするために保育園や介護の充実をはかります!」とか「国にはいい加減にしろ!といってきます!!」というのが本来の自治体の役割ではないでしょうか。

「自治体財政危機論」のごまかし

 杉並区はこのほど、小中学校の統廃合計画や福祉施設の統廃合計画、職員のさらなる削減(主に福祉系職員の人件費削減)を出す方針です。しかし一方で550億円の基金積み立ても打ち出しています。区民の生活がないがしろにされておきながら自治体の財政だけが健全化していくというのは本末転倒そのものの政治ではないでしょうか。こうした矛盾に気付く政党会派はいまのところ杉並区議会では日本共産党区議団(6人)と無所属区民派(2人)しかありません。革新系と言えども「財政健全化論」に取り憑かれ、なかなか言いたいことが言えなくなっているのが実態です。

財源はある!!

 こうした財政健全化論の呪縛から解き放たれれば、財源はかなり見えてきます。実はどこの自治体でも行われている「財政危機論」。「杉並区の財政は危機的状況」という根拠のない脅しに対抗して、「税金は積み立てよりも福祉の向上へ!」という区民の声を統一させることが重要になっています。みんなの声が一つになれば、政治は必ず変えられます。
 今年は6月に都議選、7月には参院選がやってきます。なんだか昨年の選挙結果に失望している人もいるらしいですが、私なんかは、民主党や自民党がさらに得票を減らすような選挙結果を引き続き見てみたいですね。もちろん、共産党の躍進も見てみたい!どうです?出ては消えるような政党が数議席とるよりは、よほど共産党が十数議席とる方が社会的インパクトは凄いんじゃないですか?ひとつ、共産党を伸ばしてみて国政も地方政治も一気に国民の懐をあっためるような社会に切り替えようじゃありませんか!私もその政治の先頭に立つことを年初にお誓い申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。
(2013.1.3)
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