日本共産党
杉並区議会議員
原田あきら
HOME
プロフィール
議員活動
すぎなみ探検隊
お知らせ
趣味のページ
リンク
議員活動
<< 戻る

2013一定 議会中継!<3>

杉並の認可保育園整備はワースト4位!

 この間マスコミでも話題となっている杉並の保育園待機児問題。その背景に何があるのか。
 杉並の保育園待機児問題は東京都において全体的な問題とは言えない実態があります。

山田宏前区長の「負の遺産」

 まずはじめに言っておきたいのは、現在起きている杉並での待機児問題の原因は、あきらかに山田宏区長時代、10年以上にわたって認可保育園の増設を怠ってきたことにあるということです。
 その点では田中区政に全ての原因をかぶせるのは事実と違います。

待機児ゼロを公約にし、認可増設をうたった初期

 しかし、田中区長は選挙において待機児ゼロを公約にしていますし、就任直後にも「認可保育園の増設は大事」と共産党区議団に答えています。しかも、山田前区長が区民福祉をないがしろにせっせと貯めた基金が200億あり、異常なまでに低い区債残高(つまりもっと区債を発行しても十分健全な財政を維持できる)など、やる気になればこの3年間でも相当のことができたはずでした。
 ところがこの3年間、認可保育園の整備は進んでこなかったのです…

認可保育園の定員増数は23区中ワースト4位

 区長はよく“認可保育園での待機児解消は現実的でない”なんて言っていますが、この言葉には問題があります。
 田中区長が就任した2010年〜12年まで認可保育園定員の増えた数をみると、
杉並区(約53万人)は229名です。
これに対して、同じ人口規模の自治体で見ると、
板橋区(約52万人)は421名
大田区(約68万人)は806名
江東区(約46万人)は645名
品川区(約36万人)は962名
大きい自治体ではありますが、
世田谷区(約85万人)は1478名となっています。

ずさんな計画で一園建設失敗

 “認可は非現実的”もなにも、そもそも認可保育園の増設で待機児解消を目指した痕跡が見当たらないわけです。
 そういえば、計画はつくったものの昨年、建設がとん挫した井草地域の110名規模の認可保育園は、土地も施設も企業の持ち込みでつくってくれというとても都合のいい計画でした。そして見事に計画は失敗したわけです。
 このような区自らのていたらくを利用して、逆に「認可保育園での待機児解消は非現実的」などといっているとすれば、盗人猛々しいとはこのことだ!と言いたいと思います。

「想定外」とは言わせません!

 人口規模で認可保育園の定員増の割合をみると、杉並区はなんと23区中ワースト4位。はっきりいって、努力したとは到底いえないレベルだったのです。
 しかもですよ、増やしてきた229名のうち、半分以上が実は山田区長時代の計画…。なぜ山田区長時代の計画に上乗せする計画にしなかったのか…待機児ゼロを公約にしていたにもかかわらず、理解に苦しみます。このような状態を放置しておいて、待機児がこんなに増えたのは想定外だったなどと公言するのはもはや「想定外詐欺」の域であり、許せません。

保育課長が異動…

 「あの人事はひどい…あれで飛ばされるんじゃ、頑張ってもしょうがない」
 とある職員の言葉です。第1回定例議会の閉会後、明かされた人事異動に少なからずの区職員はショックを受けました。保育課長が就任からたった1年で異動となったのです。区長の方針を受けて一生懸命頑張ってきた保育課長でした。このたび発表された保育の緊急推進プランの作成者でもあります。実際はどうかはわかりませんが、問題の責任を取らされたと区の職員さん達は見ています。
 なかには「責任を取るなら部長だろ」とのご意見も…たしかにそうですね。待機児問題が深刻化していることを認識しながらも、認可保育園の整備を進めなかったのは課長レベルの判断ではありません。区長部局や担当部長レベルの判断こそが、この問題をつくってきたのに間違いありません。その責任を保育課長だけに押しつける姿勢こそが、田中区政への職員の不満を買い、区民の信頼を失うことにつながっているのです。
(13.3.25)
<< 戻る

杉並区成田東4-5-14
TEL 3391-0977

Copyright(c)2004,AKIRA HARADA
本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。