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区長・区議補選の選挙結果について

 29日投票、30日開票となった杉並区長選、区議補選の結果について書きます。
 まずこの回は、客観的な立場からの選挙結果をどうみるかというものではなく、私の立場からの選挙結果であるということを断っておきます。他候補などについての見解は後日に回します。

上保まさたけ当選

 私が注目する選挙結果としては、なんといっても日本共産党杉並区議団の議席増でしょう。上保まさたけ当選により、区議団は6議席から7議席へ前進!民主と社民がくっついた会派と肩を並べ、政党では単独第3党。第二党の公明党と一議席差に迫りました。来年の一斉地方選では公明党は8人の候補者を出す予定だそうですが、いま大きな問題となっている集団的自衛権容認、あるいは増税と社会保障削減などなど、平和を脅かし、庶民を痛めつける政治の加担者として厳しい審判を受けることは必至です。来年の一斉地方選挙が楽しみですね。
 上保まさたけの“区立施設再編計画にもう黙っていられない!”という訴えは響きましたね。彼の当選によって今後の再編計画の進捗に大きな影響を与えることになるでしょう。

山崎一彦さん

 憲法を区政に活かす会から出馬を表明した山崎一彦さん(革新無所属、宇都宮けんじ推薦、日本共産党推薦)。杉並区議会議員9期連続当選という区議会の実力者です。山崎さんを知る人からは驚きの声があがりました「あの山崎さんが!?」と。しかし、区民の多くは「誰それ?」という状態ですよね。その状態で6月の第2週からスタートするという短期決戦…しかも立候補したというニュースさえ流れない。現職区長には重大な規模で水をあけられていたことでしょう。

追い上げ続けた選挙

 共産党の元区議ということで共産党内の知名度は比較的高いのですが、それでも赤旗読者レベルではなじみのない候補者です。最後まで共産党の組織を固めきることはできなかったのが実態です。
 ただし、革新無所属の強みは少なからずあったと思います。杉並の市民運動のリーダー的存在の方が応援してくれるなど杉並らしい選対が形成されました。候補者は70歳にも関わらず(まあ見た目は若いのですが)、若い人たちの声援が大きく、児童館を守って!という声援をパパママから受けることもしばしばでした。一日一日追い上げての1万5千票だったのではないかと思います。宣伝カーはよかったと思うのですが、全戸配布など思い切った作戦と時間がなかったのが広げきらなかった原因でしょうね。
 上保まさたけ同様、山崎一彦さんの訴えた区立施設再編計画の白紙撤回は選挙後も大きな影響を持つことは間違いありません。

低投票率

 しかし、ひどかったのは投票率です。史上三番目に低い28%。これは深刻です。何が深刻って、投票率が低いと、区長も議会も役人も「どーせ区民はみていない」とばかりにまたメチャクチャな計画や政策を打ち出すからです。杉並区政に「区民からみられている」という緊張感がなくなるのです。
 人口50万人、総予算2600億円、区長が自由に使えるお金は毎年200億円ともいわれる杉並の豊かな財政。この莫大な税金をいったい何に使うのかが問われた重大な選挙であり、共産党区議団も幾度にもわたる区政の実態を示したビラの全戸配布など行ってきましたが、それでも情報提供は足らず、区民の関心を引き寄せられませんでした。あるいは区民の関心が低かったというだけでなく、政治全体に対する大きな不信感が低投票率に大きくかかわったのかもしれません。その点では私たち区議会議員の日ごろの努力が足りないことにも問題があります。あらためて7議席となった区議団の力を十分に発揮して、区民との対話に足を運び、区民の声を区政に届ける太いパイプ役として奮闘する決意です。
(14.7.1)
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