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和泉学園学童クラブの定員がなんと150名!!

 とんでもない議案が可決しました。
 この議案は区内初の施設一体型小中一貫校(小学生と中学生が同じ敷地内で生活を送る学校)「和泉学園」の外構工事に関わる契約案件です。しかし、その内容にはやはり最初の児童館再編となる和泉児童館から学童クラブを追い出し、和泉学園内につめこむ計画が盛り込まれているのです。

なんと定員150名の学童クラブ!!!

 和泉児童館内に設置されている和泉学童クラブは現在74名。これが和泉学園内にすでに設置されている和泉学園学童クラブ50名と一緒になり、さらに定員が増やされる形となり、なんと150名定員になるのです。これは信じられない計画です。
 学童クラブは放課後、疲れた児童の心と体を休める家庭的保育を施し、あるいは安全かつ元気に仲間と遊べる場を提供できるよう設置されています。いい学童保育を実現しようと思えば数十名が限度です。ところが昨今の家庭環境の変化に伴い、100名を超えるクラブも現れ始めました。そこで区は100名を超えた学童は第二学童を作って子どもへの負荷を緩和してきたのです。それがこの計画では、逆に二つのクラブを一つにして150名のクラブを作るといいます。とんでもありません。

「児童館機能の維持発展」なんてウソ

 区はこれまで、児童館再編について、“児童館は「(仮称)こどもセンター」にかわるがその機能は維持・発展される”と説明してきました。それを信じてか、この児童館再編には無所属区民派や生活者ネットワーク、社民などが賛成しています。しかし、現場職員や関係者からは乳幼児対応機能、小中学生放課後居場所機能、地域ネットワーク機能がバラバラにされた上機能するとは到底思えないとの指摘があがっていました。

中学生の利用が突出していた和泉児童館

 和泉児童館の再編はまさに児童館機能の維持はありえないことを物語っています。和泉児童館は中学生の利用が他の児童館と比べて突出して高いことがわかっています。中学生はどこに行けばいいのかと聞いても区は“たかだか一日10人程度の利用です”と答弁したのです。一日10人中学生が来る児童館というのがどれだけすごい居場所機能ができあがっているのかわかっていない答弁ですし、つまりは全くの未検討なわけです。また、“小学生がこどもセンターに遊びに来ても拒まない”などと調子のいいことを言っていましたが、そこにはひととき保育が入居する計画となっています。小学生の今まで通りの活動なんてできるのでしょうか…何も考えていないのです。
 小中学生が入り乱れる和泉学園。150名の学童もできます。さらに児童館機能を学園内で実現!?これで児童館機能の維持なんてよくも言えたものです。

なんでも賛成の議会こそ危険

 ところがこの議案には日本共産党区議団の6人と松尾ゆり区議が反対しただけ。自民、公明、区民フォーラム未来(民主含む会派)、自民無所属維新、いのち平和クラブの全議員、木梨もりよし・田中ゆうたろう・堀部やすし区議の一人会派が賛成しました…。
 ちなみにこの第二回定例議会での党区議団の賛否は13議案中、賛成11議案(85%)、反対2議案(15%)でした。よく反対ばかりといわれますがそれは間違っていますね。みてのとおり、大半は賛成しているのです。区民にとって「これはおかしい!」という議案のみ反対しているのですね。むしろ、なんでも賛成で反対したことがない自公民やほとんど反対しない維新の政治姿勢こそ、区民にとっては危険です。
 和泉学園学童クラブは今後も注視するとともに、決まった以上、子どもたちを守るための支援が必要です。
(15.6.23)
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