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自民党、おごりの決特意見開陳
決算議会が閉会しました。ちょっと「議会中継」も滞っていたので今後は頻繁に更新していきますね。
この議会を終えてさまざまに印象深い質疑があったなあと感じるのですが、最後の最後、決算特別委員会での自民党の意見開陳がすごく気になりました。
視点の違い
3期目で2位当選した脇坂たつや区議が登壇。副幹事長になったのでしたかね、たくさんの傍聴者がいらっしゃっていました。決特意見開陳のおきまりで、まずは2014年度の国政をどう見るか、そこから話は始まります。これはどの会派もだいたいそうで、聞き比べると政治哲学の違いが如実に表れて面白いのですよ。自民党が安倍政権やアベノミクスをどうとらえた話になるのか、私も興味津々でした。そしてアベノミクスについて脇坂区議は…
「自民党安倍政権は経済再生を第一の目標に掲げ、消費税増税に堪えうるようにアベノミクスを推進し、株価や雇用、有効求人倍率の改善等、多くの経済効果をもたらしたことは周知の事実です。」
と語りました。物価高に喘ぎ、消費税が増税され、ダブルパンチの国民生活の実態には目もくれません。一部の大企業や投資家だけが膨大な儲けを手にしたことが経済活性化と捉えるところは自民党らしさが現れているといえるでしょう。
おごり?
さらに、選挙に話は動きます。そうはいっても消費税の影響が出て、このまま10%増税にしても「デフレ脱却」につながらないとの判断から、国民の信を問う「アベノミクス解散」となったと「物語り」を話し始めました。みんな知っています。このまま、経済が停滞し始めて化けの皮がはがれ始めるのはわかっていたし、まだ民主や共産などの野党が準備を仕切らない前に不意打ち選挙にし、2年間の延命をはかったことを。脇坂区議はこう総括しました。
「消費税の増税開始時期の延長という国民的な議論を要する問題の決断には国民の判断が必要とされます。また日本の歩むべき経済政策の道は何なのかといったことが選挙の主な争点となりました。結果は自民党公明党の勝利、引き続き政権の運営を任され、アベノミクスを一層進展させていただくこととなった次第です。」
これはもう政権のおごりとしか言いようがありません。選挙に勝ったのは事実ですが、この間、自民党は絶対的得票数がどんどん減り、すでに有権者の16%しか得票できなくなっているのが実態です。その一方で共産党が躍進するなど、安倍政権に引き続き厳しい審判が下った面も捉えなければならないはずです。この点では政権交代時の民主党の姿が重なって見えますね。そしてのその末路も…。
国民連合政府の提案
地方議会の意見開陳とはいえ、その政党の姿というのがこうして見えてきます。もしよかったら各党の意見開陳を見比べてみてください。各党の意見開陳はコチラから映像を観ることができます。
【
http://www.gikai.city.suginami.tokyo.jp/vod_iinkai/27-kessan/271015.htm
】
日本共産党は戦争法廃止と立憲主義回復を目指して、選挙協力も伴う国民連合政府樹立の提案を行いました。立憲主義破壊というまさに独裁政治に突き進む自民党に、いよいよ痛打を与えなければならない時が来ています。
(15.10.23)
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