原田あきら：甘利経済再生担当相が辞任！！！後任に石原伸晃衆院議員…

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甘利経済再生担当相が辞任！！！

後任に石原伸晃衆院議員…

　とんでもない事態となりました。
　現役の閣僚が、しかも政権の中枢を担ってきた閣僚が、口利きの見返りとして多額の金銭を受け取り、それが発覚して辞任…国を揺るがす重大事件です。

完全に食い違う話

　驚愕の辞任会見が行われて一夜が明けました。あらためて、建設会社側の一色武氏の話と甘利氏の話には重大な食い違いがあることが示されました。大臣自身が賄賂行為に手を染めたかどうかの重大局面ですから、大臣辞任で幕引きになるはずがありません。国会の場で真相究明が必要なことは言うまでもありません。

誰が真相究明をするべきか

　「真相究明を！」と野党が叫ぶ前に、日頃リーダーシップ性を大事にしてらっしゃる安倍首相が率先して真相究明に努めるべきですね。なんたって任命したのは安倍首相ですから。
　あと公明党の役割も求められますね。こういうときこそ「与党内野党」とか「自民党のブレーキ役」を自称する力を発揮してもらいたいものです。

後任に石原伸晃氏。なぜ、わざわざ…

　甘利大臣は記者会見で真面目な顔して「いい人だけ付き合ってるだけじゃあ選挙落ちちゃうんですよね」と驚きの発言。自らの金権腐敗が疑われている記者会見でこの発言というのは、もう笑いさえ起きかねないカオス状態ですが、彼らのそうした腐敗政治の下で犯罪や貧困が深刻化する日本社会の現状があるわけですから、やはり笑ってる場合じゃありません。
　その後任には即日、石原伸晃衆院議員が選ばれました。で、どうなのでしょう、この選択…少なからずの人が「大丈夫か？」と思ったのではないでしょうか。原発事故汚染土などの中間貯蔵施設の場所をめぐって、福島の人達に「最後は金目でしょ」と言い放ち、多くの国民から怒りをかって二年もたってません。こういう政治家をいまなぜ…？と思わざるをえません。

「カネ」にたいする安い思想

　甘利氏の“悪い人とも付き合わないと選挙が弱い”といった発言や、石原氏の“最後は金で国民は動く”かのような発言には、「カネ」にたいする自民党独特の安い思想がうかがえます。
　夏の参議院選挙は嫌が上でも「政治とカネ」が争点になってきてしまうでしょう。自民と民主がこの問題をやり取りしていても単にブーメランを投げ合っているようなもので、国民が辟易してしまいますから、ここは一つ、日本共産党が日本の政治腐敗の根本に突き刺さるメスを入れなければなりません。

事実上の賄賂が合法化される日本の政治

　それは金権腐敗の温床…企業団体献金の廃止にほかなりません。日本では企業が政治家にカネを渡すという事実上の賄賂が「企業団体献金」というもっともらしい名前がついて合法化されています。
　国民の声を聞くよりも、献金をくれる企業に操られる…そんな体質が構築されてしまっているのです。一度は社会的批判の的となり、その廃止が国民的な議論となりましたが、あらためてそこまで機運を盛り上げなければならない時が来ています。まあ、日本共産党の出番でしょうね！
（16.1.29）

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