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原田あきら
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43億円の財産交換で資料も出さない区

 「検討します」…わが耳を疑いました。「え、ちょっとまってください?」
 私は驚いたように、詰め寄るように、総務部長に聞き返しました。

まともな資料もないのに審議ができるか(怒)!

 43億円3千万円のあんさんぶる荻窪と43億1千万円の荻窪税務署及び国家公務員宿舎跡地の財産交換議案が、2月1日の議会運営委員会で発表され、10日から始まる第一回定例議会に上程されます。
 どちらの財産価格もすごく高い気がしますし、43億円の取引で偶然3千万円の差しかないことに驚きますし、いろいろと不思議な点があるのでどんな鑑定士でどんな鑑定を行ったのか知りたくて、金額だけでなく、鑑定に関わる資料を要求したのです。これだけ大きな議案で、区議会議員が根拠資料を見たいと言えば、それは当然出てくるものと思ってたわけです。
 ところが出てきたのは「検討します」という答弁でした。議案の資料がほしいって言ってるのに「検討します」って…これでまともな審議ができるか!!杉並区は議案の資料も出てこない区長の独裁自治体になったのか!!と言いたくなりましたが、グッとこらえて、まあそうはいっても資料は出るだろうと待っていました。
 すると…

「委員会の審議の時に出します」…

 先日、遅れに遅れた挙句、総務部長から言われたのは「委員会の審議の時に出します」でした。常識的に考えてこれほど大きな議案であるにもかかわらず、求められてもまともに資料を出さないとは…この異常事態っぷりに驚きました。むしろ、それくらいの資料も出し渋るほど、この議案は危ないのか?とかんぐらざるを得ませんでした。

「非常識」はどっちか…

 私は部長に「これだけの議案の資料が手元にないはずないでしょ?今からそちらに行きますから」というと「私だって予定があるんです!非常識じゃないですか!?」と言われちゃいました(笑)。って、どっちが非常識だ―――(怒)!!!
 いよいよ田中区長の足元もおぼつかなくなってきました。おぼつかないといえば、最近では新年会で呑みすぎて、酔っぱらって共産党区議にやたらと絡んでくる田中区長。酒の席ばかりでなく、議会でこそ真正面から共産党の質疑に絡んできてほしいものです。
(16.2.9)
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