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驚愕のドキュメンタリー『スーパーサイズ・ミー』
久しぶりに映画をみてきました。
題名は『スーパーサイズ・ミー』。全世界で話題になっているアメリカ人によるドキュメンタリー映画です。
はっきりいって面白かったです。ちょっと長い気もしましたが、娯楽としても社会派映画としてもすばらしいものだったと思います。
ファーストフードを一ヶ月食べ続けるとどうなる?
このドキュメンタリーは端的にいえば人体実験映画。監督が自らを実験台として一ヶ月間マクドナルドのハンバーガーを食べ続けます。数名の医師や研究者に体を調べてもらいながら実験をするのですが、当初医師は“さほどの影響は出ない”あるいは“中性脂肪が増える”程度の予測をします。さてさて体はどうなっていくのか。これは見ものでした。
ただの人体実験だけじゃない
ただ、一ヶ月間ハンバーガーを食べ続けるのを記録するだけではないところがこの映画の優れたところでした。
冒頭、この人体実験映画を撮るきっかけを作ったある裁判の話が出てきます。その裁判は二人の重い肥満の少女がマクドナルドを「害があると知りながら販売した」として起こした裁判でした。
「マックがあっても行かなければいい」など街の声が映画でも取り上げられますが、おそらく多くの人がばかげてると思われるでしょう。しかし、この裁判への経緯や、マクドナルドの経営方針などが次々と明らかにされるにつれ、不思議とこの裁判を起こした人たちの訴えたいことの妥当性や本当の狙いが理解できるようになっていくのです。これは面白い感覚です。
「スーパーサイズ」をしっていますか?
日本のファーストフード店にいくとM(サイズ)セット、Lセットというのがあると思います。しかし、アメリカのファーストフード店には「スーパーサイズ」というのがあります。これは本当にすごい。セットにするとジュースがついてきますが、あのジュースがなんと1200ccあるんです。ポテトはMサイズの2倍ぐらいあります。
今の社会をさすときに良く使われる言葉、「大量消費社会」。普段は国民の贅沢な生活を指摘する言葉のようになっていますが、この映画では大量消費の社会を誰が用意しているのか、鋭く指摘していきます。
上映されるやいなやドキュメンタリー作品としては記録的な観客動員数を出しているこの映画。あらためていいますが、面白かったです。
笑ってしまう話、私はこの映画を見る前に某ファーストフードのハンバーガーを持っていって食べながら観ました。終わってからなんだかおなかや胸の辺りが気もち悪くなりましたね…。
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