◆19番(浅川修一君) 日本共産党の浅川修一です。一般質問を行います。
第1に、教育問題で修学旅行について聞きます。
地域の方と、コロナの感染が広がっているのにGoTo旅行はどうなるのかと話題になりました。その中で、大人はGoTo旅行とか言っているけど、子どもたちは修学旅行が中止になってかわいそうだ、孫も残念がっていた、今また感染が広がっているので中止は当然だという話にもなりました。
修学旅行は、学校生活の中で非常に大きなイベントで、楽しみにしている子どもたちも多かったと思います。新型コロナの感染拡大で修学旅行が中止になって、子どもたちへの勉学上、心理的にどのような影響があったと教育委員会は認識しているのか伺います。
今年度、修学旅行を中止した市内の小中学校は何校で何人でしょうか。修学旅行中止について、児童生徒、学校や保護者からどのような声や意見が寄せられているでしょうか。教育委員会として、アンケートなど実施して、子どもたちの声や意見を聞く取組を行ったでしょうか。
文部科学省は、来年3月まで実施を検討するように見解を示しております。東京都教育委員会は、来年1月以降、各学校の判断で実施できるとしています。これらについて、立川市教育委員会としてはどのように受け止められているでしょうか。
ちなみに、NHKの報道で、全国の教育委員会からの聞き取り調査の結果、回答のあった2万校で15%が中止、60%が行き先を近くに変更、短縮するなどして実施する意向を示しているということです。これについて教育委員会はどのようにお考えでしょうか。
また、教育委員会として、時期を遅らせて実施するなどの検討はされたでしょうか。それぞれ答弁を求めます。
第2に、子育て支援で祖父母手帳について質問します。
以前、私に初めての孫ができたときに、昔と今の育児の違いなどについて驚きました。孫育てに関わる祖父母にとって適切なアドバイスのようなものがあればと思いました。
そこで私は、祖父母手帳や孫育て手帳などを作っている全国の自治体の先進事例を紹介して、立川市でも祖父母手帳を作れないかと質問しました。
実は、今年3月に2人目の孫ができて、身近に孫がいる幸せを感じるとともに、前向きに生きる励みにもなっていると実感しております。
祖父母が少しでも育児の手助けができれば、さらに多くの孫が期待できるのではないか、ちょっと大げさですが、少子化対策にもつながるのではないか、そういう思いを強くして、ますます孫育てのための祖父母手帳が必要だと感じております。
6月に配付され、私たちも頂きました第4次夢育て・たちかわ子ども21プランの市民意向調査報告書でも、子どもを見てもらう状況について、祖父母が頼りにされていることがアンケートの結果に出ていると思います。
そこで、祖父母による孫育ての社会的な貢献あるいは役割について、改めて立川市の見解を伺います。
前回、私の質問に対して、市側の答弁は、
祖父母手帳については先進事例がございますので、調査研究するとともに、孫育ての講座とのタイアップなど、当事者の参画も視野に入れて実現に向け検討を進めてまいりたい。
−−というものでした。重ねて言いますが、「実現に向け検討を進めてまいりたい」です。長く議員をやっていても、こういう前向きな答弁はそうそうないので、その後、実現に向けどのような取組をされてきたのかお示しいただきたいと思います。
孫育てでは、市長としては、私は孫育てで意気投合しているというふうに私自身勝手にそう思っておりますけれども、ぜひ前向きな答弁をお願いします。
第3に、みどりの保全、公園の整備について質問します。
富士見町四丁目の立川崖線の一部で樹木が切られ、コンクリートの壁がむき出しになりました。市民から、立川崖線の景観が大きく変わってしまった、緑を残すことができなかったのかと意見をいただきました。
今回のような場合、安全性や緑の保全、景観確保などについて、立川市としてどのように関わるのでしょうか。例えば、開発指導要綱とか、あるいは景観計画などがありますが、こうしたもので緑の保全はできないのでしょうか。緑がなくなっていくということは非常に残念なことであります。
改めて、立川崖線が果たしている役割について、立川市の見解を伺います。
私は、立川崖線の緑の保全について何度かこれまでも質問してきました。その中で、立川崖線の緑を保存するためには市が取得していくことが必要だと述べてきました。今回の事態を踏まえ、崖線の緑を守るためには、やはり公有地化が一番有効だと考えます。
改めて、市として崖線を取得して保全する考えはないでしょうか。答弁を求めます。
第4に、文化・芸術の振興について質問します。
新型コロナの感染広がりで、高齢者など、出かけて芸術や美術を楽しむことが難しい状況があります。
そういう中で、立川市の所有する絵画や美術品について、市の絵画などの展示会をもう少し多く定期的に開けないかという市民の声がありましたが、こうした市民の声について市の見解を伺います。
現在、市の所有する絵画の日常的な展示については、市役所でありますとかRISURUホール、女性総合センター・アイム、子ども未来センターなどで行われておりますけれども、どの程度の頻度で場所を移転して、あるいは交換して展示しているのでしょうか。その基準はあるのでしょうか。また、前回はいつ展示して、例えば来年度実施する考えはあるのでしょうか。
こうした事業を支えるいわゆる文化予算は年間どれくらいなのでしょうか。最近5年間の推移とその内訳はどうなっているのか、美術品購入に力を入れているのか、管理費、修繕費、企画展示費など、それぞれ答弁を求めます。
第5に、財政問題について聞きます。
コロナ禍で今後の財政、来年度の予算編成が心配されます。こうしたときだからこそ、歳入歳出についてこれまで以上に正確な予算編成が必要だと思いますが、市長はどのようにお考えでしょうか。見解を伺います。
その際、これまで歳入見通しとその結果に乖離があることについてどうお考えでしょうか。また、将来の負債など、財政指標についても非常に分かりにくく、検証が必要ではないでしょうか。
例えば、繰越金について、予算と決算の乖離を見直し、財源確保すべきではないでしょうか。また、毎年公表されている財政データ集がありますが、この中で債務負担行為について、平成28年度の決算確定版では、平成32年度、つまり今年度の普通会計の債務負担行為の残高の予想を15億5,800万円としていましたが、実際には300億円を超えております。さらに、プライマリーバランスについて、これまでも、数年後に赤字になるというような見通しを出しておりましたけれども、実際には赤字になったことがありません。それぞれどのようにお考えでしょうか。
こうした数字を基にして、財政が厳しいことが強調されてきました。議会からの要望や新規事業については、財政が厳しいとして、財源の確保か既存事業の廃止が前提で、それが難しく新規事業が実現できない、そういう状況があると思います。
コロナ禍で財源確保が本当に重要なときに、正確な情報に基づき、基金や市債を活用して予算編成が求められていると思いますけれども、明確な答弁を求めます。
総括的な質問は以上です。
○議長(福島正美君) 市長。
◎市長(清水庄平君) まず、子育て支援についてであります。
祖父母による孫育ての社会的評価等についてでありますけれども、核家族化が進み、出産後も両親ともに仕事を継続する世帯が増加している現代社会においては、育児の担い手としての祖父母の存在は、子育てをする世代にとっても、社会にとっても頼りになる非常に重要な存在であります。
また、祖父母の育児参加により子ども自身の情緒が安定し、様々な価値観を知ることができるというメリットも期待できると考えております。
個人的には、先ほどお話がありましたとおり、夫婦で5人の孫、入れ替わり立ち替わりという、そういう生活をしております。
それから、財政問題についてであります。
歳入歳出額を適切に見込んで予算編成に臨むことは非常に重要であると考えております。
令和3年度当初予算編成においては、新型コロナウイルスの影響により財源確保が困難であることを踏まえると、例年以上にその重要性が高まっているものと認識しております。
今年度の決算特別委員会の質疑等での指摘事項などを踏まえ、令和3年度予算編成に取り組んでまいりたいと考えております。
その他、担当から答弁いたします。
○議長(福島正美君) 教育長。
◎教育長(小町邦彦君) 修学旅行等の御質問にお答えいたします。
修学旅行等の宿泊行事の中止により子どもたちは大きなショックを受け、涙を流す子どももいたと聞いておりますが、教員の説明により、中止となった理由をしっかりと受け止め、現在は元気に日々学習に励んでいるとのことでございます。
中止となった宿泊行事の人数は、小学校5年生の八ヶ岳自然教室は19校、1,438人、小学校6年生の日光移動教室は19校1,433人、中学校3年生の修学旅行は1校が実施しましたので中止は8校、1,123人です。
宿泊行事について、保護者からは、感染の不安があるため中止にしてほしいという御意見がある一方、子どもたちの思い出づくりのために実施してほしいという意見もございました。児童・生徒へのアンケートは実施しておりません。
このような中、何とか子どもたちに学校生活の思い出となるような学びを、その取組を取り組めないかということで、校長会とも相談いたしまして、宿泊を伴わない代替行事を実施に向け取り組むこととしたところでございます。
なお、NHKのアンケート調査結果につきましては、新型コロナウイルス感染拡大の中、各地域の特性を生かしながら、子どもたちのためにというところの一点において、知恵を集めて懸命に取り組んでいる姿の表れだというふうに考えております。
以上でございます。
○議長(福島正美君) 子ども家庭部長。
◎子ども家庭部長(横塚友子君) 子育て支援の御質問で、孫育てに関する取組としましては、平成26年度より実施している孫育て講座や、三世代で参加できる講座等を継続して開催するとともに、29年度からは子育て応援ブックHiちーずにいくじい・いくばあへ向けたコラムを毎年掲載し、自分の孫だけではなく、地域の孫育てを応援するサポーターとして祖父母の方々が孫育てを楽しむためのポイントを紹介しております。
以上です。
○議長(福島正美君) まちづくり部長。
◎まちづくり部長(小倉秀夫君) 立川崖線上で行いました宅地造成に関わる市の関わり方の問題でございます。
まず、大規模な擁壁が整備されました。当該擁壁を伴う整地事業の擁壁のまず安全性の確認につきましては、建築基準法で定められた工作物確認申請が出され、検査済証が交付されてございます。
また、立川市宅地開発等まちづくり指導要綱につきましては対象に至らない規模でございました。
景観条例につきましては、擁壁の高さが2メートルを超えておりますので、景観条例に基づきまして行為の届出を提出していただいてございます。
以上です。
○議長(福島正美君) 基盤整備担当部長。
◎基盤整備担当部長(平出賢一君) 立川崖線が果たしている役割につきましては、立川崖線沿いには斜面林が残り、連続した緑を形成するとともに、斜面林の下には湧水があり、多様な生き物の生息空間となっていることから、本市の重要な緑の資源として考えておりますけれども、一方で崖線の崩落防止対策は大きな課題として捉えているところでございます。
また、立川崖線の緑を守るための公有地化につきましては、都市計画公園区域の公有地化を図り、樹林地の保全を進めてまいりますけれども、都市計画公園以外の民有地の公有地化は難しいと考えております。
以上でございます。
○議長(福島正美君) 産業文化スポーツ部長。
◎産業文化スポーツ部長(矢ノ口美穂君) 文化・芸術に関する御質問についてお答えいたします。
市所有の絵画は、市役所本庁舎やたましんRISURUホール、地域学習館、福祉会館等、市内の公共施設に展示しており、空間に彩りや安らぎをもたらしていると考えています。
各施設の絵画の交換時期につきましては明確なルールはございませんが、施設の改修やレイアウト変更等のリニューアルのタイミングで検討し、配置してきた経過がございます。
絵画の展示会につきましては、平成22年度に新庁舎の完成を記念して本庁舎多目的プラザで開催したほか、平成29年度にたましんRISURUホールにてたちかわアートギャラリー展と同時に開催し、御好評をいただきました。
開催の頻度や基準について特に定めはございませんが、前回の開催から年数がたっていることもございますので、新しい生活様式に対応した開催形態を考慮しつつ、近年中に開催ができるよう計画を立てたいと考えております。
文化に関する予算額につきましては、後期基本計画上の施策、文化芸術の振興にひもづけされている事業費予算といたしまして、令和2年度当初予算では、人件費を除き約7億1,500万円でございます。
過去5年間の決算額の推移といたしましては、平成28年度が約6億2,500万円だったのに対し、平成31年度決算が約6億5,300万円となっており、微増している状況でございます。
内訳といたしましては、指定管理料を含む施設の管理費や修繕費及び財団への補助金等の割合が大きいものとなっております。
なお、近年の美術品の新規購入についてでございますが、アール・ブリュット作品の御寄附がございましたが、購入の実績についてはございません。
以上です。
○議長(福島正美君) 財務部長。
◎財務部長(齋藤真志君) 財政や予算の見通しについての検証及び予算編成についてお答えさせていただきます。
債務負担行為につきましては、後年度負担が固定化されるという意味で、公債費と同様の性格を持つものとして合算してお示ししておりますが、議会や市民に対しての分かりやすい説明につきましては、今後さらに検討を進めてまいりたいと考えております。
プライマリーバランスにつきましては、身の丈に合った予算が望ましいと考えており、最終的な予算原案を作成する際には、経常的な経費に基金を充てることなく収支のバランスを取ることができるよう調整してまいりたいと考えております。
以上です。
○議長(福島正美君) 浅川議員。
◆19番(浅川修一君) ありがとうございます。答弁をいただきましたので、順次重ねてお伺いしてまいります。
最初に修学旅行についてであります。
修学旅行について、御答弁でも、賛成、反対、様々な御意見があるということが分かりました。示されたと思いますし、また泣く子どももいらっしゃるということで、子どもたちも本当にがっかりしている状況、影響も分かりました。
修学旅行そのものについていろいろ御意見もあるということも承知はしているんですけれども、今回のようなコロナのような発生で突然中止になるというようなことについては、全く想定外の事態といいますか、そういうことでがっかりしている子どもあるいは保護者の皆さん多いというふうに思うんです。
思い出づくりとか、そういうことでは、御答弁にもありましたように、修学旅行に代わる行事といいますか、イベントといいますか、それは全国でもいろいろ工夫されておりまして、例えばスポーツ大会をやるとか、野外での調理とか、あるいはホテルでフランス料理をみんなで食べるとかいうようなことがニュースなどでも報道されております。
こういうような取組について、教育委員会としてどのように考えておられるかということ、それから立川市内には昭和記念公園ですとか、国立極地研究所でありますとか、様々な施設があるわけですけれども、こうしたところとの連携でそういう代替事業を検討するというようなことを、御答弁ありましたけれども、考えられないかお伺いいたします。
○議長(福島正美君) 教育部長。
◎教育部長(大野茂君) このコロナ禍におきまして、子どもたちが宿泊行事が中止になったということで心を痛めているということもございまして、先ほど教育長のほうから答弁ありましたように、教育委員会におきましても、校長会と調整した中で、中止となった宿泊行事の代替行事といたしまして、小学校5年生には自然学習につながる行事を、小学校6年生には歴史学習や英語学習、キャリア教育につながる行事を、中学校3年生には文化芸術鑑賞としてコンサートを校長会に提案いたしました。その中で、小学校5年生と6年生は全校が、中学校は8校のうち5校が令和3年1月から3月の間に実施することとなりました。
なお、中学校の残りの3校につきましては、1校は11月に山下洋輔氏によるコンサートを実施し、2校は学校独自で代替行事を検討しているところでございます。
以上です。
○議長(福島正美君) 浅川議員。
◆19番(浅川修一君) いろいろな工夫がされているというふうに思います。特に、アンケートは実施していないようですけれども、子どもたちの意見とか学校側の声も聞いた上でのこういう教育委員会の取組だというふうに思っておりますので、ぜひ丁寧にといいますか、進めていただきたいというふうに思います。
もう差し迫っているということもありますので、ここでコロナがまた急速に感染しているというような状況もありまして、非常に注意をして、やる場合には取り組んでいただかなければいけないというふうに思いますが、重ねて確認でありますけれども、教育委員会として、修学旅行に代わる行事ということで、予算措置も含めて実施するということでよろしいのかどうか、もう一度御答弁をお願いします。
○議長(福島正美君) 教育部長。
◎教育部長(大野茂君) 代替行事につきましては予算措置も行うことにしております。小学校5年生と6年生の代替行事につきましてバス代を、中学校3年生のコンサートにつきましては演奏代を支援することとしております。
以上です。
○議長(福島正美君) 浅川議員。
◆19番(浅川修一君) ぜひよろしくお願いします。
もう一度ですけれども、今感染が広がっているという状況もありますので、実施に当たっては十分な対策を取っていただいてお願いをしたいということを申し上げて、次に移ります。
孫育ての問題であります。
市長は5人のお孫さんがいるということで、この点では羨ましい限りという状況ではありますけれども、孫育ての役割については認識はされていると、こういう御答弁でありました。
前回質問して以来、そう時期がたっているわけではありませんけれども、その中でも、この祖父母手帳というのを実施する自治体が増えておりまして、やっぱりそういうことに関心があるんだなというふうに思っておりますが、このことについてはどのような認識をお持ちでしょうか。
○議長(福島正美君) 子ども家庭部長。
◎子ども家庭部長(横塚友子君) 安心して孫育てができる環境整備として、祖父母手帳による情報提供に取り組む自治体が増えていることは認識しております。
以上です。
○議長(福島正美君) 浅川議員。
◆19番(浅川修一君) 認識はしているということで、では立川市がどうするのかということをお伺いしたいわけですけれども、先ほどの御答弁で、この子育て応援ブックHiちーず、これですよね。
この中で、祖父母の役割といいますか、出ていって地域のお年寄りなんかと関わる、そういうようなことについていろいろ紹介のコラムといいますか、そういうところを設けていただいたということですので、答弁の実施に向けて検討したいというところと比べるとちょっと物足りない感じはしますが、努力はしていただいているというふうには思います。
例えば、今日もコピーを持ってきたんですが、犬山市というところで、孫が生まれたら読む手帳ということで、おじいちゃん、おばあちゃん、おめでとうございます、孫育てのお役に立てれば幸いですということで孫育てブックを作ってもらっているんです。
実はこれは今年7月にできたもので、その中では、ちょうどコロナ禍ですから、離れた孫とはオンラインでというような紹介もありまして、今の状況にふさわしい対策、対応を、この孫育てというようなことに関わってそれぞれ自治体も努力されているというふうに思っているんですけれども、せっかくこの子育て応援ブックで紹介されているということですので、それをまとめてとじていただくだけでも私は非常に大きな役割があるというふうに思うんですけれども、もう一歩進んで、ここで紹介するだけではなくて、孫育て手帳と子育て応援ブックと、この別冊というような形での検討みたいなことはできないでしょうか。
○議長(福島正美君) 子ども家庭部長。
◎子ども家庭部長(横塚友子君) 孫育ての支援は重要と考えておりますが、様々な媒体を通して孫育てに関する情報を得られる状況にありますので、現状では本市独自の祖父母手帳を作成する考えはございません。
以上です。
○議長(福島正美君) 浅川議員。
◆19番(浅川修一君) 最初に伺ったときに、「実施に向け検討」というふうに御答弁いただいたんですけれども、なかなか独自のものをというのは難しいという御答弁で残念ではあります。
ただ、この子育て応援ブックの中でもっともっと紹介していただいたり、先ほど様々な媒体があるというふうに言われて、私なんかもネットで検索したりしますと、どこでも自由に使っていいみたいなところもありますし、中には、多摩地域の自治体ですけれども、よその自治体の孫育て手帳をリンクして紹介するだけと。それでやっているのかというふうにも思いますけれども、なかなかそういう自治体もあります。
そういう点では、もう少し工夫をされて、ホームページでリンクすることなども含めて、他自治体の孫育て手帳なり、あるいはいろいろな団体の孫育てのそういう紹介といいますか、やったらどうかというふうに思うんですが、いかがでしょうか。
○議長(福島正美君) 子ども家庭部長。
◎子ども家庭部長(横塚友子君) 孫育てに関する情報の提供につきましては、民間団体が提供している無償で利用できる孫育てに関する情報をまとめた素材の活用等を含めて取組を進めてまいりたいと考えております。
以上です。
○議長(福島正美君) 浅川議員。
◆19番(浅川修一君) それはホームページなんかですぐに紹介できるんだというふうに思いますので、すぐに手をつけていただきたいと思いますが、重ねてで恐縮ですが、もう一度御答弁お願いします。
○議長(福島正美君) 子ども家庭部長。
◎子ども家庭部長(横塚友子君) ホームページでも掲載したいと考えておりますし、子育てひろばなどで紙媒体でも配付したいと考えております。
以上です。
○議長(福島正美君) 浅川議員。
◆19番(浅川修一君) ぜひよろしくお願いします。
次に移ります。緑の保全の問題です。
それで、御答弁をいただきましたように、崖線のところで新しい壁といいますか、これがもうできて、住民の方からちょっと景観にそぐわないというか、異様な感じを受けるというような言葉も、御意見もあったんですけれども、この壁といいますか、擁壁の高さそのものは何メートルになるんでしょうか。
○議長(福島正美君) まちづくり部長。
◎まちづくり部長(小倉秀夫君) 擁壁の高さにつきましては、斜面のため位置により高さが異なりますが、南面につきましては約4.2メートルから6.6メートルとなってございます。
以上です。
○議長(福島正美君) 浅川議員。
◆19番(浅川修一君) 先ほど2メートル以上が届出が必要だということで、それを大きく超えるような壁になっているわけです。実際にはこの上に家が建ちますので、さらに感じとしては切迫感があるというふうに思うんです。
こういういきなり白い壁ができて、地域住民から違和感があるとか、そういう切迫感があるとか、崖線になかなかなじみがないものができてしまうというような声があるんですけれども、そういう市民の声というのは行政として理解はできるでしょうか。
○議長(福島正美君) まちづくり部長。
◎まちづくり部長(小倉秀夫君) 特にこの当該地につきましては本市の特徴的な立川崖線といった連続した緑の斜面地でございます。そういった意味で、特に残堀川等川沿いを散策する等の方から、新しい白いコンクリートの4メートルを超える壁ができたということに関して、崖線の景観が損なわれているといった市民の受け止め方というのは十分我々としても理解しているところでございます。
以上です。
○議長(福島正美君) 浅川議員。
◆19番(浅川修一君) そこは理解できるということでよかったと、そこは意見が一緒というか共通していて、違うと言われたら何て質問しようかなというふうに思っていたんですけれども。そういうふうに市民の皆さんが感じられるほど、やっぱり崖線の緑を守ってほしい、あるいは残せないかという気持ちがある表れだというふうに思うんです。
先ほどの質問の中でも、例えば開発指導要綱とか、あるいは景観計画とか、そういうものがあるわけですから、こういうもので保存とか、何とか対策が取れないかというふうに質問したんですけれども、開発指導要綱にはその対象にならない、規模がちょっと小さいというようなことですとか、景観条例は届出はされているということですけれども、そこで規制とか何か緑を残すような手だてというのはできないような感じの御答弁だったんですけれども、壁面緑化とかいろいろな対策はあろうかというふうに思うんですけれども、そういう緑を残すというようなことについて、行政側から開発者に対して協力というんですか、指導までできなくても、そういうようなことはされなかったんでしょうか。
○議長(福島正美君) まちづくり部長。
◎まちづくり部長(小倉秀夫君) 先ほど御答弁させていただきましたように、立川崖線といった特に特徴のある区域でございますので、景観の届出といたしましては、そのような景観の緑に配慮した造成をしていただきたいといったような様々な議論、協議を重ねてまいりました。
しかしながら、結果といたしましては現在の仕上がりとなっているといった状況でございます。
以上です。
○議長(福島正美君) 浅川議員。
◆19番(浅川修一君) 協議をされて、そういう努力はされたということで、結果として今のような状況というのは非常に残念だというふうに思うんです。
繰り返し御答弁にも出てまいりますように、立川崖線は立川市の緑の非常に特徴的な、そういうところであるし、役割を果たしているということで、ちょうど今、緑の基本計画というのが素案としてこの間の議会にも示されているわけですけれども、この緑の基本計画には、立川崖線とか崖線という言葉が30か所以上出てくるんです。それくらい大きな役割を果たしているんだというふうに思いますし、非常にいいことが書いてあるんです。
この緑の基本計画ができれば、今回のような事態は少しでも改善されるというか、守られるというか、そういうことになるんでしょうか。
○議長(福島正美君) 基盤整備担当部長。
◎基盤整備担当部長(平出賢一君) 今年度改訂を予定しております緑の基本計画では、立川崖線の緑の保全として都市計画公園・緑地区域内の樹林地について保全を進めるとしておりまして、民有地への対応については緑の基本計画ができても大変難しいと、そのように考えております。
以上です。
○議長(福島正美君) 浅川議員。
◆19番(浅川修一君) 都市計画公園については今後取得していくということでしたが、それ以外のところ、主に民地ですよね、そこは難しいということで、以前にも質問したことがあるんですが、民地は相当あるんですよね。ですから、ここが今回のように開発されたりしていきますと、景観がもうがらっと変わってしまうんじゃないかというふうな危惧をするわけです。
それで、では今予定している都市計画公園、これの用地買収というのはどの程度終わっているんでしょうか。
○議長(福島正美君) 基盤整備担当部長。
◎基盤整備担当部長(平出賢一君) 用地買収につきましては、立川公園、富士見公園、立川崖線に関わる公園としてはこの2公園について行っておりますけれども、まだまだ多くは民有地として残っている状況でございます。
以上です。
○議長(福島正美君) 浅川議員。
◆19番(浅川修一君) いやだから、どれぐらい買収されたんですか、割合です。
○議長(福島正美君) 基盤整備担当部長。
◎基盤整備担当部長(平出賢一君) 都市計画公園の買収というのは、立川崖線のみを買収しているわけではなく、公園として買収しておりますので、立川公園でいきますと17.15ヘクタール、今現在供用しております。残っているのが4.65ヘクタールでございます。富士見公園に至りましては、供用しているのが0.38ヘクタール、未供用、要は残っている部分については8.02ヘクタールというふうになってございます。
以上です。
○議長(福島正美君) 浅川議員。
◆19番(浅川修一君) 供用していないところは買収されていないということでよろしいんでしょうか。
○議長(福島正美君) 基盤整備担当部長。
◎基盤整備担当部長(平出賢一君) 議員がおっしゃるとおり、供用していないところは買収ができていないというふうに理解していただいて結構だと思います。
以上です。
○議長(福島正美君) 浅川議員。
◆19番(浅川修一君) これから緑の基本計画をつくるわけですよね、素案を示していただいて。
それで、私は民地も含めてさらにその公有地化をというふうに言ってきましたけれども、その都市計画公園の予定しているところもまだ公有地化、買収できていないというような事態ですから、そこをまずやっていただかなくてはならないというふうに思っているわけですけれども、せっかくこういうものをつくって、これには推進体制とか、進行管理とか、そういうことも言われているわけですけれども、ではこの中ではどれくらい進めるんですか。
○議長(福島正美君) 基盤整備担当部長。
◎基盤整備担当部長(平出賢一君) 立川崖線の整備につきましては、都市計画公園・緑地の整備方針、これの中で優先整備区域といたしまして、立川公園、富士見公園の一部を位置づけておりますので、立川公園につきましては約4,400平方メートル、富士見公園については約800平方メートル、これの取得を令和11年度を目途に整備の事業として進めてまいりたい、そのように考えております。
以上です。
○議長(福島正美君) 浅川議員。
◆19番(浅川修一君) 道のりが遠いなという感じがするわけですけれども、市として計画を持って進めているということで、そこは理解しますけれども、やはり積極的に対応していただきたいというふうに思うんです。
この緑の基本計画の中で、優先整備区域と、こういうふうになっております。そこの事業化ということで、今御答弁があった内容かとは思いますけれども、調査検討を進めますということですが、さらに積極的に進めるためにはどうしたらいいというふうにお考えでしょうか。
○議長(福島正美君) 基盤整備担当部長。
◎基盤整備担当部長(平出賢一君) 立川崖線の公有地化というのは、財源の問題もあり、なかなか進むという状況ではないというふうには理解しておりますけれども、計画的に進めてまいりたいと考えております。
立川由来の崖線を保有する8自治体が組織します多摩川由来の崖線の緑を保全する協議会というのがございます。こういう協議会など、様々な機会を捉えまして保全対策については検討を進めてまいりたい、そのように考えております。
以上です。
○議長(福島正美君) 浅川議員。
◆19番(浅川修一君) 私は、東京都の役割、非常に大事だというふうに思っていまして、東京都なんかには財政的な支援、技術的な支援も含めまして要請をするお考えというのはあるでしょうか。
○議長(福島正美君) 基盤整備担当部長。
◎基盤整備担当部長(平出賢一君) 立川崖線を東京都が取得するということは難しいと考えておりますけれども、先ほど御答弁申し上げました協議会などの機会を捉えまして、東京都に対しても要望はしてまいりたい、そのように考えております。
以上です。
○議長(福島正美君) 浅川議員。
◆19番(浅川修一君) ぜひよろしくお願いします。
それで、緑という点では、公園全体の問題もありまして、私も遊具等の問題について質問もしてきた経過がありますけれども、この公園や、あるいは根川等の遊具等、樹木も含めて管理台帳、これはどの程度整備されているんでしょうか。
○議長(福島正美君) 基盤整備担当部長。
◎基盤整備担当部長(平出賢一君) 都市公園の台帳整備につきましては、都市公園99公園のうち、平成31年度までに根川緑道も含めまして48公園の整備が完了しております。
以上です。
○議長(福島正美君) 浅川議員。
◆19番(浅川修一君) さらに具体的な修繕等の計画を立てていただく必要があると思いますが、この点についてはどのようにお考えでしょうか。
○議長(福島正美君) 基盤整備担当部長。
◎基盤整備担当部長(平出賢一君) 計画につきましては、公園施設長寿命化計画を策定し、都市公園の遊具につきましては更新を進めているところでございます。
また、本年度改訂を予定しております緑の基本計画で重点的な取組といたしまして、安全で快適な公園利用を支える維持管理を推進するとしておりますので、公園の管理運営方針の検討を進めてまいります。
以上です。
○議長(福島正美君) 浅川議員。
◆19番(浅川修一君) 今、御答弁ありましたように、安全で快適な公園、特に維持管理が大事だということの中で、公園も年数がたって、特に木が大きくなったりしている部分がありまして、桜やケヤキなど大きな木の適切なせん定というんですか、それについてはどんなふうにお考えでしょうか。
○議長(福島正美君) 基盤整備担当部長。
◎基盤整備担当部長(平出賢一君) 公園の樹木のせん定でございます。
せん定につきましては、3年から5年程度の頻度で実施するとともに、越境枝ですとか危険な状況の枝については、その都度対応しているところでございます。
今後の公園の樹木の在り方につきましても、先ほど御答弁申し上げました公園の維持管理方針の中で併せて検討してまいります。
以上です。
○議長(福島正美君) 浅川議員。
◆19番(浅川修一君) ぜひよろしくお願いしたいと思います。
特に管理については定期的な点検というんですか、巡回というんですか、そういうことも併せてお願いしたいと思います。
根川の水遊び施設というのは今後どうなるんでしょうか。
○議長(福島正美君) 基盤整備担当部長。
◎基盤整備担当部長(平出賢一君) 水遊び施設の霧の広場につきましては、現在進めております根川緑道改修工事の設計委託の中で検討してまいりたいと思っております。
以上です。
○議長(福島正美君) 浅川議員。
◆19番(浅川修一君) 根川の水の確保とかいうような面もありますので、ぜひ適切な計画を立てていただきたいというふうに要望して、次の文化・芸術の問題についてに移ります。
御答弁をいただきました。
そこで、市が所有する絵画というのは大体幾つあって、その中で寄附されたものとかいうのはどれくらいあるのかお答えください。
○議長(福島正美君) 産業文化スポーツ部長。
◎産業文化スポーツ部長(矢ノ口美穂君) 立川市所有の絵画でございますが、66作品ございます。取得したものが35作品、寄附されたものが29作品、製作したものが2作品となっております。
以上です。
○議長(福島正美君) 浅川議員。
◆19番(浅川修一君) その中で、絵画の評価額というのはどうなっているんでしょうか。
○議長(福島正美君) 産業文化スポーツ部長。
◎産業文化スポーツ部長(矢ノ口美穂君) 絵画の評価額でございます。
現在の評価額につきましては算定しておりませんが、寄附されたものを除きまして、購入した絵画35作品の当時の取得額の合計ですと7,800万円でございます。
以上です。
○議長(福島正美君) 浅川議員。
◆19番(浅川修一君) 絵画も資産というか財産だというふうに思うわけですけれども、この財政上、この資産評価をする上での基準等は、絵画、美術品等あるんでしょうか。
○議長(福島正美君) 行政管理部長。
◎行政管理部長(土屋英眞子君) 資産評価する上での基準でございます。
内規で定めてございます。美術品につきましては原則としまして、取得価格が税込100万円以上のものが固定資産台帳への登録対象となってございます。
以上です。
○議長(福島正美君) 浅川議員。
◆19番(浅川修一君) それで、1階に山下洋輔さんから寄附された絵画というのがありますけれども、これはどのような評価額になるんでしょうか。
○議長(福島正美君) 産業文化スポーツ部長。
◎産業文化スポーツ部長(矢ノ口美穂君) 今、議員から御紹介いただきました絵画につきましては寄贈いただいたものでございまして、取得金額というのが不明のため、こちらは評価額はゼロとしております。ただし、重要備品として取扱いをしているところでございます。
以上です。
○議長(福島正美君) 浅川議員。
◆19番(浅川修一君) いろいろな取扱いがあるようですけれども、そうすると、先ほど答弁のありました固定資産台帳でこの絵画とか美術品というのは現在基本的に管理されていて、公開されているということになっているんでしょうか。
○議長(福島正美君) 行政管理部長。
◎行政管理部長(土屋英眞子君) 申し訳ございません。固定資産台帳につきましては、現在のところ、公表に向けて準備を進めているところでございます。
以上です。
○議長(福島正美君) 浅川議員。
◆19番(浅川修一君) だけど、それはこの間の広報でも財政状況について公開しますというふうなことで、物品とか資産について市民に対してお知らせをしているわけです。その基となる固定資産台帳が整備されていないというのはどういうことなんですか。
○議長(福島正美君) 行政管理部長。
◎行政管理部長(土屋英眞子君) 今、公開に向けてデータの精査中でございます。年度末に向けて準備しているところでございます。
以上です。
○議長(福島正美君) 浅川議員。
◆19番(浅川修一君) そうじゃなくて、財務書類を公表していますと、市民にはこういうふうにして、固定資産台帳に本来記載すべき絵画等についてもきちんと管理していますよという形での広報でこういう紹介をしているにもかかわらず、実際には台帳の整理がされていないということについて行政側はどうお考えですかという質問をしております。
○議長(福島正美君) 財務部長。
◎財務部長(齋藤真志君) 財務四表を含めた財政公表の件でお答えさせてください。
今、議員のほうから御紹介いただいたとおり、広報のほうでも公表させていただいておりまして、そちらの根拠となる固定資産台帳については、こちら整備のほうはされております。
ただ、公表に向けましては、固定資産台帳そのものの公表につきましては今内部で調整のほうをさせていただいておりまして、先ほど行政管理部長のほうから答弁があったとおり、公表に向けた準備を進めているところになります。
以上です。
○議長(福島正美君) 浅川議員。
◆19番(浅川修一君) 市民がいろいろな美術品について関心を持っておられて、それをぜひ、取得総額が7,800万円ということですから、相当高額に全体としてはなるわけでして、そういうものもぜひ一堂に見たいというか、そういうような中で、どういう管理がされているのかというような声もあったものですから今回お伺いしているわけですけれども、今、財務部長御答弁にありましたが、大本は整備されているけれども、公表に向かってはまだそういう準備ができていないということなんですか。
○議長(福島正美君) 財務部長。
◎財務部長(齋藤真志君) 台帳の所管自体は行政管理部という形にはなりますが、これまでの公有資産台帳で公表している内容との整合であるとか考え方の整理も含めまして、資産を管理している部局との確認作業も含めて、今公表に向けた準備をしておるというところで、方向性としましては、台帳そのものは、総務省からのほうの指導もございますので、公表してまいりたいというふうに本市としては考えてございます。
以上です。
○議長(福島正美君) 浅川議員。
◆19番(浅川修一君) わざわざ広報で財務諸表はこうなっています、健全ですとか、資産はこうありますとかいうふうなことを市民にお知らせしながら、実際の管理というか手続というのは、今の答弁にもありましたように、考え方も含めて、あるいはどこで担当するのかも含めて今議論をしているというのはちょっと情けない感じがするわけですけれども、ほかにも美術品とか芸術作品とかありますよね。
例えばファーレの作品が100あまりあって、市で半分くらい管理されているんでしょうか。よく、あれできたときに大体平均で1作品が1,000万くらいで、全体10億くらいだと、私なんかは大変な美術品だなというふうに思っていたわけですけれども、そういうものもこの台帳との関連で、管理とか、公表とか、あるいは整理とかいうのは市としてはきちんとされているというふうに理解してよろしいんでしょうか。
○議長(福島正美君) 産業文化スポーツ部長。
◎産業文化スポーツ部長(矢ノ口美穂君) 御紹介いただきましたファーレアートにつきましては、議員御紹介のようにおおよそ10億円程度で整備されたものでございます。
ただ、この固定資産台帳含めまして、管理の在り方については庁内でまだ行き届いていない点、整合が取れていない箇所についても今御指摘をいただきましたので、今後公開等する場合に備えて、私どもも美術品の取扱いについては明確なルール等を定めていきたいというふうに考えています。
以上です。
○議長(福島正美君) 浅川議員。
◆19番(浅川修一君) これからいろいろ議論して、ルールも含めて定めていくということで、それは何をやっているのかなというふうに実際思いますけれども、そこのところはしっかりやっていただきたいというふうに思います。
これは立川市だけではなくて、ほかの自治体も含めて、当然新しくこの財務諸表を考えるということで整備していかなくてはならないものだというふうに思っておりますので、ぜひ適切な対応をお願いしたいというふうに思います。
こういう美術品を整備したりするに当たって、国や東京都からの支援というのはどういうようになっているんでしょうか。
○議長(福島正美君) 産業文化スポーツ部長。
◎産業文化スポーツ部長(矢ノ口美穂君) 文化庁や東京都、国・都からの支援でございますけれども、歴史的文化財等の指定を受けたものについては、修繕、補修等に関する補助金等がございますけれども、現代アートや通常の美術作品等の維持管理に関する支援については、現状ではほとんどない状況でございます。
現代アートについて、今後は国でも補助金等の支援を研究していくとの新聞報道が先般ございましたので、国の動向等を注視していきたいと考えております。
以上です。
○議長(福島正美君) 浅川議員。
◆19番(浅川修一君) 先駆けてファーレアートのようなものを、ファーレを整備するときに作って、市として管理するということになりましたけれども、実際の運営とかいうのは大変だという状況だと思います。
そこで、実際できた美術品、芸術品というんですか、本来なら電気がつくとかいうのがあるというふうに思うんですけれども、実際にはそういう活用がされていないというようなことについては、やはり芸術作品そのものの対応をすべきだというふうに思いますが、どのようにお考えでしょうか。
○議長(福島正美君) 産業文化スポーツ部長。
◎産業文化スポーツ部長(矢ノ口美穂君) 御指摘のアートは、144個のLEDのデジタル数字が点滅する宮島達男氏のLunaという作品だと思われます。経年劣化によりまして点灯しない箇所が生じて、部分的な修繕で対応してまいりましたけれども、東日本大震災以降は節電の一環といたしまして消灯状態が継続しております。
完全な修復をいたしますと5,000万円から6,000万円程度を要すると見込まれておりまして、現在では財源の確保が難しく、修復のめどが立っておりません。
なお、この作品は民間の所有でございますので、電気代等につきましてもビル所有者の御負担となっております。
今後の対応につきましては、他の作品と同様、作家の方や所有者及びファーレアート管理委員会等で引き続き検討していきたいと考えております。
以上です。
○議長(福島正美君) 浅川議員。残り1分です。
◆19番(浅川修一君) そこで、こうした芸術作品なんかを支援していくというのは行政としても一つの課題だというふうに思いますけれども、例えばアートカウンシルみたいなことについての考え方、役割は立川市の場合はどこが果たしているんでしょうか。
○議長(福島正美君) 産業文化スポーツ部長。
◎産業文化スポーツ部長(矢ノ口美穂君) アーツカウンシルの要素といたしまして、行政とは一定の距離を置いた専門家による第三者機関であること、文化・芸術に対する助成を基軸としていること、文化・芸術活動を審査、評価して助成プログラムに反映させる仕組みがあること等を考えますと、本市においては、立川文化芸術のまちづくり協議会がアーツカウンシルに最も近い役割を担っていると考えています。
○議長(福島正美君) 浅川議員。
◆19番(浅川修一君) 終わります。ありがとうございました。
○議長(福島正美君) 以上で、浅川議員の質問は終わりました。
暫時休憩いたします。
〔休憩 午前11時2分〕
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