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市会議員の海外視察への派遣に反対討論
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07年6月28日の定例議会最終日に「議員の派遣について」という議案が出されました。これは水戸市議会の議員が国内や海外の行政視察に行くもので、本会議での採決が必要です。
これまでも共産党市議団は多額の税金を使う海外視察に反対し中止を求めてきました。今年も2人の水戸市議(田口文明議員,袴塚隆雄議員)を1人68万8000円の予算で、フランス・デンマーク・オランダ視察に派遣するとの議案でしたので、採決の前に私が反対の討論を行い、共産党市議団3名は採決で反対しました。採決では共産党市議団以外の全議員が賛成し、派遣が決定しました。
税金による議員の海外視察に反対する討論 田中議員 2007.06.27
日本共産党水戸市議団の田中まさきです。
提案された「議員の派遣について」の議案のうち,全国市議会議長会による海外都市行政調査団への公費による議員の派遣について反対します。
今回提案された欧州視察は,9月26日から10月5日までの10日間の日程で,フランス,デンマーク,オランダの3カ国を訪問します。水戸市議会から2人の議員が派遣され,1人当たり68万8,000円の公費が予算化されています。
現在,市民に対して,定率減税の全廃による住民税の大増税が行われ,市役所にも問い合わせが2000件以上も殺到するなど,毎年の大幅な負担増により,市民生活が厳しさを増している中で,多額の公費を使っての欧州海外視察は行うべきではありません。
また,2006年度に欧州視察に参加したのは全国802市の中で,わずか17市であり,全体の2%にすぎません。茨城県内では3市の参加であり、多くの自治体が海外視察を取りやめています。
現在,海外視察に対しては観光旅行であるとの強い批判が市民から出されています。
水戸市は昨年8月11日,茨城県市議会議長会が実施した海外視察は目的を逸脱しているとして,市民オンブズマンいばらきより訴えを提起されました。
その内容は,水戸市が公費で支出した海外視察の費用150万円は,目的外の不当な支出であり,茨城県市議会議長会に対し,返還請求するよう求めるものであり,現在も裁判中です。
訴状によれば,5泊6日の日程のうち,移動日を除くと正味4日で,行政視察とは無関係の場所の訪問や車窓からの見分など少なくとも2日は行政視察とは関係のない日程であること,自治体においても行政運営などの概要を聞くにとどまっており,参加した議員が地元の行政運営や立法活動にどのように生かすのか判明せず,市会議員の公務として行う行政視察の性格を逸脱したものである,としています。
このように,公費による議員の海外視察に批判が高まっており,派遣は中止するよう求めて,反対討論といたします。
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