座間市は綾瀬市と海老名市と3市でごみ処理について高座清掃施設組合をつくり、運営しています。高座清掃施設組合では焼却炉を2019年に新しくしました。1日の処理量を245トンと計画しましたが、現在の処理量は残念ながらこれを上回っています。この点で先日2月17日、高座清掃施設組合議会議員の15人全員が集まり、ごみ処理量の計画値と実績値の乖離について話し合いました。私は座間市のごみ削減の取り組みや工夫を発言しました。(※画像は高座清掃施設組合のHPより。)
*座間市は10年間で家庭系ごみを2000トン削減
座間市の一般廃棄物処理計画では、人口減少を想定しましたが実際は人口増だったので、計画値より実績値が上回っています。一方、座間市において、2010年度には2.2万トンであった家庭系ごみの排出量が、2019年度には約2000トン減って、2万トン余りとなりました。
この背景としてごみの資源化と減量化を着実にすすめてきたことが挙げられます。たとえば、担当職員がイベントなどで積極的に資源化や分別をアピールしてきたことや、生ごみ処理機の普及などがあります。さらに担当職員が早朝にごみ集積所をパトロールしてきたことが、ごみ排出についての市民の意識改革につながっていったと思います。
また、廃食用油の回収や、剪定枝の資源化などをすすめてきたことも家庭系ごみの削減につながっていると考えます。
*住民一人あたりのごみ排出量が県内で最も少ない座間市
この間、相模原市内の民間処理場で処理できていた座間市の事業系ごみの一部が相模原市の指導により処理できなくなり、高座清掃施設組合へ搬入することになった経過があります。大規模小売店の進出もあり、事業系ごみ排出量は2010年度と比べて増えていますが、座間市職員による事業者への排出指導により削減傾向です。
そして、座間市では、事業系ごみも合わせた住民一人当たりのごみ排出量が神奈川県内で最も少なく、1日725gとなっています。2位は松田町、3位は寒川町で、海老名市は791gで5位、綾瀬市は796gで7位となっています。
ごみ排出量の削減のため、さらなる資源化と減量化にむけて取り組んでいきたいと思います。【守谷浩一 記】 |