05年度座間市水道会計決算が9月議会で審議されました。現在の座間市の水道料金は98年に改訂され今日に至っています。そこで98年度決算時と05年度決算時の水道の諸指標を比較しその推移をみてみます。
給水人口は123,684人から127,277人と3,593人05年度の方が伸びていますが、年間給水量は、253,377トン05年度の方がマイナスで、1日平均給水量にならして695トン減になります。一人一日平均給水量も98年時が325リットルであったものが05年時は304リットルと21リットル減っているのです。
減少の理由は、営業用、工場用が合理化で大幅に節水していることが大きな要因の一つで、98年に比べ05年度は約26万8千トンマイナスになっているからです。
家事用も98年と05年を比較して、件数で42,565件増えているのに給水量の伸びは115,182トン増にとどまっています。
これは、各家庭に節水型の洗濯機、トイレ、風呂が普及してきている一方で、飲料水はペットボトルなど市販の清涼飲料水に頼る人が増えているからです。従って、水道料金収入も98年時と比べて05年時には約6千4百万円も落ち込んでいるのです。
具体的内容は、98年当時1トン当たりの供給単価119円57銭、給水原価が119円81銭でしたから1トン当たり24銭の赤字でしたが、05年時は供給単価117円41銭、給水原価が124円18銭で赤字幅は6円53銭と広がっているのです。供給単価の1トン当たり2円16銭の赤字は、水道使用料(量)の減少によるものです。一方、給水原価は4円37銭増額になっていますが、これは共産党が反対してきている宮ヶ瀬系ダムの受水費が毎年伸びているからです。座間市は給水収益の赤字を給水収益以外の収益や営業外収益で補って水道料金の値上げをしないできているのです。
座間市の水道は一日平均で約3万9千トン給水されていますが、その内、約80%が地下水でまかなわれています。従って、川の水を100%利用している県水などに比べて、夏は冷たく、冬は暖かくおいしいのです。
水道料金も一般家庭で1カ月20トン使ったと仮定して比較してみると、座間市は1,732円、神奈川県が2,395円ですから663円座間市の方が安いのです。同様に、横浜市より846円、川崎市より483円、横須賀市より777円座間市の方が安いのです。
座間市も、東京都や横浜市のように、おいしい座間の水をペットボトルでコンビニエンスストアー、スーパー等で販売して、営業収益向上に努めるべきだと、党として提言したところ、市長は「崇高な提言」として検討すると答弁しています。
節水をしながらも座間の安くておいしい水をぜひみなさんに飲んでいただければ座間市の水道会計の安定にもつながるのです。